予選でマシントラブルに見舞われたフェリペ・マッサだが、実質ペナルティを受けることなく9基目のニューエンジンを投入できることになった。

 フェラーリは、Q1でストップしたマッサのトラブル原因がギヤボックスにあったことを明らかにしている。結果、ノータイムに終わったマッサは決勝に向け、今シーズン9基目となるニューエンジンを投入することを決めている。

 レギュレーションでは、シーズン中に使えるエンジンは最大で8基までとされており、これを越える場合は1基投入するごとに10グリッド降格の措置がとられる。

 しかしマッサは、予選の結果が最後尾の24番グリッドと決まっており、ニューエンジン投入による10グリッド降格の影響を受けないことになる。
「何が起きたのか、これから正確に理解しなければならない。グリッド最後尾ということも考慮して、予防措置としてエンジンを交換する」とマッサも予選後に語っている。

 一方、タイトル争いの渦中にいるチームメイトのフェルナンド・アロンソは、現在のエンジンがすでに8基目であり、今後はなるべく走行をセーブする必要に迫られている。
 これを考えれば、今回マッサがニューエンジンを投入したことでフェラーリとしてもマッサにより多くの走行を課してアロンソをサポートすることができるとも考えられている。

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