フェラーリのフェリペ・マッサは、マレーシアGPが行われるセパンサーキットには2本長いストレートがあるが、その両方でドラッグ・リダクション・システム(DRS)の使用が許可されるとしたら、それはレースにとっていいことではないと示唆している。
レースにおいてDRSはメインストレートでのみ使用が許されるものとみられるが、セパンにはより長いバックストレートが存在し、ここでの方がオーバーテイクのチャンスが大きいとマッサは言う。FIAはこのストレートでDRSの使用を許可するかどうか明らかにしていない。
マッサは、もしDRSの使用が両方のストレートで許されたなら、オーバーテイクが楽になりすぎ、ショーとしての面においていいことではないと述べた。
「ムーバブル・リヤウイングの状況はここでは興味深い。今のところレースでDRSの使用が許されるのはピット前のストレートだ。でもセパンには逆方向に走るもうひとつのストレートがあり、こっちの方が実際には長い」
「そしてここの方がオーバーテイクのチャンスが大きいだろうことも確かだ。だから、DRSを使えるのがフロントストレートなのか、バックストレートなのか、それとも両方なのか、FIAの最終決定を待っている」
「正しい決定をすれば、ドライバーにとっても観客にとってもレースがより面白いものになる。僕としては、DRSを両方のストレートで許可するのが最善の選択だという確信は持てない。そうするとオーバーテイクが楽になりすぎるかもしれないからだ。オーバーテイクのチャンスを増やすことと、追い抜きが多くなりすぎることの間で、正しいバランスをとる必要がある」
「セパンではふたつのストレートがつながっている。だから前のマシンより速い場合、最初のストレートでは仕掛けずに、準備を整えて十分接近してから2本目のストレートで楽にオーバーテイクする方がいい」