フェリペ・マッサは、今季ウイリアムズには大きなポテンシャルがあるにもかかわらず、不運によってあまりにも大量のポイントを失っていると嘆いた。
中国GPでは最初のピットストップでタイヤ装着のミスが起こり、マッサは1分近くを失った。チームがリヤタイヤを左右間違って装着しかけ、それを修正するために時間が大量にかかったのだ。
ウイリアムズのヘッド・オブ・ビークルパフォーマンス、ロブ・スメドレーは、なぜそのようなことが起きたのか、詳細を説明しようとはしなかったものの、二度と同じミスを繰り返さないよう対策を講じると語った。
「右側に左のタイヤを、左側には右のタイヤをつけようとした」とスメドレー。
「なぜそういうことが起きたのかを大まかに言うと、そういうことが起こらないようにするための優れた手順やプロセスがなかったからだ」
「こういうことが起こるのはよくないから修正する必要がある」
「月曜と火曜に何を解決すべきか、何を最優先すべきかを決めて、それに取り組む」
「(中国で)起きたことは本当に悔しい。中国だけでなくここ何戦かのことすべてがね」とマッサは述べている。マシンが速さを見せているにもかかわらず、マッサは4戦終了時点でわずか12ポイントでランキング11位にとどまっている。
「開幕戦では誰か(小林可夢偉)が僕を押し出した。(バーレーンでは)大量にポイントを失った。3位か4位を争っていたのにセーフティカーが出動し、結局7位でフィニッシュした」
「今回はまたトラブルによってポイントを取り損ねた。ペースの面で序盤はよかったと思うが運がなかった」
ウイリアムズは現在36ポイントを獲得しランキング6位となっているが、本来ならもっとポイントを取っていたはずだとマッサは考えている。
「(中国では)僕らのマシンにはフォース・インディアの前でフィニッシュする力があった。彼らは今、ランキング3位だ。彼らの前を目指してもっとポイントを取らなければならない」
「今回は(ランキング5位の)マクラーレンを抜くチャンスだったかもしれないんだ」
「対策を立てて、各レースでもっと安定したパフォーマンスを発揮してポイントを取り続ける必要がある」
マッサは、ロブ・スメドレーの指揮の下、中国GPのようなミスは減っていくと期待している。
「きちんとした体制と手順を整える必要がある。そのために僕らは努力しているし、僕自身、テスト初日から力になろうとしている」
「ロブはこういったことに関する重要な知識を持っているから期待できるよ。僕らは進歩していくはずだ」