残り1戦の段階で、レッドブル・レーシングのふたりのドライバーとフェラーリのフェルナンド・アロンソが2010年F1タイトルを争う状況だが、レッドブルのボス、ディートリッヒ・マテシッツは、チームオーダーを出すぐらいなら2位に終わった方がいいとコメントした。
レッドブル・レーシングは、ブラジルGPで1-2を飾り、コンストラクターズタイトルを獲得した。“残りの50パーセント”であるドライバーズタイトルについては、チームはランキング上位のマーク・ウエーバーを優先することをせず、セバスチャン・ベッテルと対等に扱うという姿勢を貫いてきたために、アロンソの有利につながっている。しかしマテシッツは、チームオーダーを出すという選択肢はないと断言し、チームオーダーを出すよりは正しい姿勢をとって負けた方がいいと主張している。
「ドライバーたちに干渉する可能性は我々にはない」とマテシッツが語ったと、autosport.comが伝えている。
「フェラーリがホッケンハイムでした行為を誰もが非難した。それなのに我々がこういう行動をとると、愚か者扱いをされる」
「ドライバーがふたりともタイトルの可能性を残す状況であれば、我々は(チームオーダーを)考えたことすらない」
「日曜の夜、残りの50パーセントを手に入れられるかどうか、自分たちがうまくやれたかどうかが分かる。正しい状況で得た2位は、指示や確認によって得た勝利よりいいものかもしれない」