日本GPの鈴鹿を直前にした9月30日、ルノー・ジャポンは都内で限定車両の発表を行い、そのイベントのゲストとしてロータスのパストール・マルドナドが登場。「最速×最速」というテーマで、400mハードルの世界陸上の銅メダリスト、為末大さんとトークセッションを行った。

 イベントはルノーがFF市販車でニュルブルクリンクの最速タイム7分54秒36をマークした、ルノー・メガーヌ RSトロフィーRの発売を記念して開催された。

「スピードが出るもの、究極に速いものは美しさが出る。そういうものを感じさせます」と、クルマの印象を語った為末さん。元陸上競技者で現在はスポーツコメンテーター、子供たちの指導者として活躍するその語り口は丁寧で深く、モータースポーツに共通する点が多い。

 400mハードルはトラックを1周するためコーナリングも重要になるというが、その点はモータースポーツとまったく考え方は同じ。

「やはりコーナリングは左足と右足で役割が違ってくる。必ずそこに歪みが生まれて、それを如何に直線につなげていくか。頭の中ではコーナーリングでは腰を落として地面にへばりついて走るイメージ。そこから直線の走り方に変わるときにどう前に飛び出していけるのか。僕たちはその立ち上がりで"フカす"という言葉を使いますが、それはクルマと表現が同じ。やはりレースの映像を見ていても、イメージするところはありますね」と、陸上競技とモータースポーツの共通点を熱く話す為末さん。

 レースでは直前のセットアップが重要になるが、それはクルマだけでなく人間も同じ。特に筋肉についての考え方は興味深い。
「筋肉は練習で硬くなってもダメで、マッサージなどで緩みすぎてもダメ。ちょうどいい堅さになるよう、レースの1カ月前から調整していきます」と為末さん。

 その話を効いたマルドナドも、なるほどという表情で為末さんの話に聞き入っていた。

 今季は厳しい戦いが続いているマルドナドだが、「鈴鹿は素晴らしいサーキット。チャレンジングでドライバー、クルマに難しく、みんなからリスペクトされている。体力的にも厳しい。1セクターはハイスピードで集中力と精密さ、バランスが必要。本当に楽しませてくれるサーキットだよ」と、今週末の鈴鹿の印象を語り、「もちろん、僕はその準備はできているよ」と、意気込みを語った。

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