2009年F1開幕戦マレーシアGPの初日フリープラクティスが終了し、1回目トップのニコ・ロズベルグ、2回目トップのキミ・ライコネンをはじめ、各ドライバーがそれぞれの1日について語った。
2009年F1第2戦マレーシアGP金曜日ドライバーズコメント
1 ルイス・ハミルトン(マクラーレン) フリー走行1=7位/2=11位
午前中は特にこれといった問題はなかった。もちろんもっとグリップが必要だが、クルマのバランスは、特に高速コーナーではいい感じだ。クルマは僕が思っていたよりも戦闘力がありそうだよ。
2 ヘイキ・コバライネン(マクラーレン) フリー走行1=20位/2=9位
路面のグリップレベルはすぐに良くなったし、オーストラリアよりも汚れも少ない。クルマの開発は進んでいる。走り始めはクルマが安定せず、ドライブが難しかった。でも、ロングランでの安定感にはかなり期待できそうだ。あと必要なのはエアコンかな。もう沸騰しているくらい暑いんだ!
3 フェリペ・マッサ(フェラーリ) フリー走行1=5位/2=2位
オーストラリアと比べると状況は違うようだ、少なくともタイヤの使い方についてはね。このコースはグリップレベルが高いので、たとえロングランでもソフト側のタイヤの方が適している。ロングランの走り始めに、高速コーナーではアンダーステアが、そして低速コーナーではオーバーステアが出たが、終盤に向けてハンドリングは改善されていき、いいタイムを何度かマークできた。当然のことながら、今日のタイムを見て少し安心しているよ。ただ、注意する必要はあるけれどね。僕らはモチベーションを高めているし、チーム全体が最善を尽くそうとしている。
4 キミ・ライコネン(フェラーリ) フリー走行1=6位/2=1位
午前中にKERSに問題が発生し、貴重な走行時間をロスしてしまった。でも午後に大体挽回することができた。メルボルンとは状況はかなり違うと感じているが、ライバル勢に対しての自分たちのポジションを語るのは早計だ。確かなのは、クルマがトラブルフリーで走ってくれれば、かなりコンペティティブであること。明日の予選でいい結果が出せればいいんだけどね。
5 ロバート・クビカ(BMWザウバー) フリー走行1=13位/2=17位
今日はレース用のプログラム、特にタイヤの比較に専念した。ブリヂストンがマレーシアに持ち込んできたタイヤのスペックはメルボルンでのものとは大きな違いがある。セパンは異なった特徴のあるコースだから当たり前なのだが。加えて、路面温度はすごく高いので、まったくの新しい状況と言える。多くのデータを集めて、レース中にタイヤの性能をフルに発揮できるための基礎を築いた。今日はロングランを行い、明日はシングルラップでのパフォーマンスに集中するよ。
6 ニック・ハイドフェルド(BMWザウバー) フリー走行1=18位/2=20位
当然ながら結果は良くは見えないが、メルボルンでの金曜日も同じような状況だった。だが、我々はクルマのバランスを改善させるためにいい仕事を行った。最初のセッションではKERSを使い、2回目のセッションでは使わなかった。KERSを使用するとクルマのバランスに大きな影響が出るが、使わないとブーストを失うことになる。これこそが我々が必要としていた経験で、2回目のセッションで使用しなかった理由でもある。これから今日収集したすべて、ラップタイム、データ、そして僕のフィーリングを照らし合わせて、ここでKERSを使うかどうか決めることになる。
7 フェルナンド・アロンソ(ルノー) フリー走行1=16位/2=15位
今日は調子が100%には感じられなかったので、あまり周回しないようにした。暑さという意味ですごく体力が要求される週末になる。ものすごい汗をかくからね。でも、十分な情報を得られたのは重要だ。今日学んだことが明日に役立ち、セットアップの改善につながればいいのだが。僕の体調も今夜中に回復して、明日にはよくなってくれれば、今週末で最も大事な要素のひとつである予選で最大限の力を発揮できるんだけどね。だから準備を整えておく必要がある。
8 ネルソン・ピケ(ルノー) フリー走行1=14位/2=10位
大きな問題もなく、いい初日となった。メルボルンでの初日と比べていい感じだね。まだやるべきことは多いが、両セッションの間にクルマを改善させられたことに満足している。この気温だからタフなレースになるだろうが、今から楽しみだよ。
9 ヤルノ・トゥルーリ(トヨタ) フリー走行1=11位/2=12位
今日は順調に運び、望ましい金曜日のセッションとなった。午前中は路面が少し滑りやすかったが、すぐにクリーンになり、午後にはコースは良くなっていた。我々は予定のプログラムを進めていき、クルマを向上させるためにセットアップとタイヤに関するいくつかの事を試した。タイミングシートを見る限りは、ここに来る前に期待したほど速くは思えないが、クルマの状態は良いし、適切なセットアップを見つければいいだけのことだ。ソフトタイヤはとても競争力があるように思えるし、非常に速いと思う。しかしながら、ハード側は少し固めに感じた
10 ティモ・グロック(トヨタ) フリー走行1=10位/2=14位
今日は少しトリッキーだった。午前中はクルマの調子が良くなく、安定性に問題があった。そして、フリー走行2回目ではオーバーステア気味になり、クルマが軽く感じられた。しかし、いくつかの異なるセットアップで作業を行い、セッションが終わるころにはクルマは良い状態に仕上がっていた。明日の予選前までにやるべき作業はまだたくさんあるけれど、メルボルンでも似たような状況の中、改善することができたから、今回も前向きに捉えている。
11 セバスチャン・ブルデー(トロロッソ) フリー走行1=19位/2=18位
昨年同様に、路面状況は最初のセッションの序盤と終盤ではかなり改善されていたし、2回目のセッションではさらに良くなった。すごく大きな変化だったし、少し雨粒が落ちてきたことも、状況を理解することの妨げとなった。午後になっていくつかのことを試したが、それはまったくうまくいかなかった。どうやればクルマが良くなって、どうやれば悪くなるのか、まだ見極めているところだ。タイヤのグリップに関しては、プライムとオプションでは大きな違いがあると感じ、両方のタイヤからその性能を最大限引き出せなかった。オプションタイヤでのロングランでは快適に走行できたし、ショートランでのときと比べてクルマのバランスにも満足している。これにはすごく励まされるね。
12 セバスチャン・ブエミ(トロロッソ) フリー走行1=17位/2=13位
去年はGP2でここを走ったので、このコースは知っている。もちろんF1での走行はまったく異なるが、でも問題はない。暑さには全然悩まされていない。汗を大量にかくため、通常より多少多くのドリンクを口にすることを忘れなければいい。今日のコースはすごく安定していたので、クルマに多くのことを試せた。今日の成果にはすごく満足している。タイヤに関しては、2種類のタイヤの違いがメルボルンのときほどにはないように思うし、タイヤのデグラデーションも少ないようだ。僕らのスピードはまずまずだが、やるべきことはまだたくさんある。明日の予選でQ2進出? そんなことはわからないよ。ウエットになるかもしれないしね。まあ、明日まで待ってどうなるか見てみよう。
14 マーク・ウエーバー(レッドブル・レーシング) フリー走行1=8位/2=5位
信頼性という点では、メルボルンでの金曜日に比べかなり良かったので、大きく前進したと言えるね。2台ともいい走りができたし、もちろんこの暑さはクルマにとって大きなチャレンジとなるから、そういう意味でも今日の結果はすごく良かった。多くの時間を使って、自分たちのすべてのプログラムをこなすことができた。パフォーマンスに関しては、ここではそんなに悪くない。今夜、まだちょっと仕事が残っているけど、全体的にはチームと僕にとってすごくいい1日となった。
15 セバスチャン・ベッテル(レッドブル・レーシング) フリー走行1=9位/2=3位
クルマに乗り込む数日前に現地に入ったとしても、マレーシアの気温にはいつも驚かされるよ。スーツやら何やらを身につけると、すごく暑いんだ。どれだけ準備を整えていっても、最初にコースに出るといつもすごくびっくりする。でもすぐに慣れるんだけど。今日はスムーズに走れたし、うまくいった。多くの周回を走行し、タイヤに関する多くの情報を得るという、自分たちのプログラムをこなすことができた。どちらのクルマにも大きな問題はなかったし、いい1日になったよ。
16 ニコ・ロズベルグ(ウイリアムズ) フリー走行1=1位/2=4位
いい1日になった。多くのセットアップの変更を行い、前進するための良い道筋を見つけることができた。重要なタイヤテストもいい形で終えられた。このサーキットでのタイヤの働きについていいアイデアを得られたと思っている。今日はすべてがうまくいったし、もちろん最初のセッションは暑さの中でだったが、僕が冬の間に行ったフィットネスが大きな助けになったと思う。
17 中嶋一貴(ウイリアムズ) フリー走行1=2位/2=8位
今日はとてもポジティブな1日となった。先週のレースで示せた競争力を今週も持続させられている。メルボルンと同じくらいのスピードがあるかどうかはまだ分からないが、去年のマレーシアGPの時と比べると明らかに前の位置にいると思う。明日も引き続きプッシュし続けて、さらにもっと何かを見つけられるようになればいいね。
20 エイドリアン・スーティル(フォース・インディア) フリー走行1=15位/2=16位
全体的にはいい1日だった。すべての仕事をこなし、クルマには何も問題がなかった。セットアップではまだやるべきことがある。高速コーナーではまだちょっとアンダーステアが出るので、この部分ではもう少し改善できると思う。ソフトタイヤはよく機能しているようだが、ハードタイヤでは現時点ではすごく難しく、うまく機能するようには見えない。全体的には今週末に向けて収穫ある1日となった。
21 ジャンカルロ・フィジケラ(フォース・インディア) フリー走行1=12位/2=19位
ブレーキング時にフロントがロックし、グリップとトラクションが足りていないので、まだ妥協点を模索している。バランスを確実にするために多くのやるべきことがある。ロングランではそんなに悪くは見えないんだけどね。午後のアクシデントは残念だ。タイヤにグレイニングが発生して、少しワイドになってしまい、クルマのコントロールを失ってしまった。グラベルに乗り上げてタイヤバリアに衝突したのは不運だった。
22 ジェンソン・バトン(ブラウンGP) フリー走行1=3位/2=7位
クルマのバランスを改善させる作業では、すごく役に立つ走行ができた。今抱えている一番大きな問題は、タイヤとブレーキがすぐにロックしてしまうこと。これを改善させる必要がある。まだ完璧な状態ではないが、正しい方向に進んでいるし、予選に向けた最適なセットアップを見つけ出せる自信はあるよ。
23 ルーベンス・バリチェロ(ブラウンGP) フリー走行1=4位/2=6位
クルマとタイヤの最適なバランスを見つけるのがいつも難しいチャレンジングなコースで、今日はいい作業ができた。プライムとオプションのタイヤの評価テストは特に役立った。まだバランスに関してはやるべきことが残っているが、全体的にはポジティブな1日になった。
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マレーシアGP金曜ドライバーズコメント:ライコネン「トラブルさえなければ僕らはコンペティティブ」
