ミシュランは、2011年F1へのタイヤ供給に関し、すでに開発の時間がなくなってきていると発言した。ミシュランが断念すれば、来季のタイヤサプライヤーはピレリに決定することになりそうだ。
ブリヂストンに代わるF1タイヤサプライヤーの選考が行われる中、ピレリにほぼ決定していると言われながらも、正式発表はなされていない。ミシュランはトルコGPの週末にチーム側に対して最後のアピールを行ったものの、決定が遅れる中、すでにタイヤ開発の時間がなくなってきているとして、ミシュランのマネージングパートナー、ディディエ・ミラトンは、同社はF1参戦のプランを取りやめることになりそうだとほのめかした。
「2011年に向けての開発期間は、今や非常に危うくなってきている」とミラトンは、ル・マン24時間レースの際にフランスのレキップ誌に対してコメントした。
「来年に向けた期限を考えるとおそらくもう遅すぎる。我々は解決のために多少介入したものの、物事の進行スピードを考えると、悲観的な考えを持っている」
ミシュランが手を引くとなると、来季以降のF1タイヤサプライヤーはピレリに決まるものとみられる。ピレリとの契約には3チームが反対しているといわれている。
ピレリのコンペティションディレクター、ポール・エンブリーは、カナダGPの現場を訪れ、フォーミュラワン・チームズ・アソシエーションとの契約締結に向けた活動を行ったようだ。