2012年F1第13戦イタリアGPが現地時間7日に当地のモンツァ・サーキットで開幕。金曜1回目のフリー走行はメルセデスのミハエル・シューマッハーがトップタイムをマークした。ザウバーの小林可夢偉は14番手だった。
ヨーロッパラウンドの最終戦として迎えた伝統のイタリアGP。ベルギーとの2週連続開催となる今レースの舞台はフェラーリとティフォシの聖地、そして平均スピードが240km/hを超える超高速サーキットのモンツァだ。
初日の天候は晴れ。FP1は気温23度、路面温度28度のドライコンディションでスタートした。今回ピレリが持ち込んだタイヤは前戦スパ・フランコルシャンと同じミディアムとハード。このFP1にHRTは若手育成ドライバーのマ・キンファを起用し、中国人ドライバーが初めてF1の公式セッションに出走を果たした。
一方、ロータスはスパの多重クラッシュで1戦の出場停止を受けたロメイン・グロージャンに代えて、サードドライバーのジェローム・ダンブロジオを起用。ウイリアムズはバルテッリ・ボッタス、フォース・インディアはジュール・ビアンキがそれぞれレギュラードライバーに代わってステアリングを握っている。
90分のセッションでは、多くのドライバーがモンツァ専用のローダウンフォースマシンに手こずり、ハードブレーキングが要求される1コーナーでコースオフするシーンが何度も見られた。そんななか、序盤にまずまずの走り出しを見せたのはメルセデスの2台で、セッション中盤にはシューマッハーがFP1の最速タイムとなる1分25秒422をマーク、ニコ・ロズベルグもチームメイトからコンマ3秒差の3番手につけた。
スパで復活勝利を挙げたマクラーレンのジェンソン・バトンが2番手に入った。バトンは、シューマッハーに続くタイムをマークすると、終盤の走行を前に一度フロントサスペンションを微調整、その後のロングランでは好タイムを並べている。
ホームグランプリのフェラーリはフェルナンド・アロンソが4番手、フェリペ・マッサも5番手と順調なスタートを切ったかに見えたが、アロンソのマシンは残り10分を切ったところでマシントラブルに見舞われストップ。1コーナーのブレーキングで異常を見せたアロンソのマシンはギヤボックスまわりのトラブルが疑われている。
ザウバー勢は、セルジオ・ペレスが26周を走り8番手、23周を重ねた小林可夢偉は14番手につけた。