31日午前、ミハエル・シューマッハーを担当する医師団が、2度目の手術を行った後、シューマッハーの容体にわずかながら改善が見られると発表した。
日曜にスキー中の事故で頭に重傷を負ったシューマッハーは、現在グルノーブルの病院で治療を受けているが、月曜朝の段階では、担当医は「彼の状態は非常に厳しい」と述べていた。
しかしその後の検査の結果、シューマッハーの状態に予想外の改善が見られたため、月曜夜10時に2度目の手術が行われた。これによって脳の左側にある大きな血腫を取り除くことができたということだ。
「ひとつの大きい血腫を処置することができ、これを一切のリスクなく取り除くことができた」とエマニュエル・ゲイ医師は述べている。
「そのおかげで頭蓋内圧をコントロールしやすくなった。ただまだ多数の脳内出血が残っている」
メディカルチームは、シューマッハーの脳には多数の損傷があり、依然として回復に関して予想することはできない状態であると述べた。
しかし、シューマッハーは必要である間は今後も昏睡状態に置かれるものの、これまでの24時間に比べると安定した状態になっていると、医師らは語っている。
「今も多数の異常な状態が存在しているが、それを直す戦略を立てており、この安定期の間に時間を稼ぎたい」とジャン‐フランソワ・パヤン医師。
「今後に向けて考えなければならない重要な問題がいくつかある」
シューマッハーの家族は今も彼のそばに付き添っているということだ。