「一番驚いたのはウイリアムズのパフォーマンスだ」と優勝したメルセデスAMGのトト・ウォルフも認めたほど、ウイリアムズはドイツGPで光っていた。その理由は、持ち込まれた新パーツが、初めて予選で採用されたことにある。そのパーツとは、エンジンカウルだ。

 ドイツGPは初日、2日目と路面温度が50℃以上に達するほど暑くなった。これは今年のヨーロッパラウンドではもっとも暑いコンディションである。そのため、ほとんどのチームが排熱を優先した空力パッケージを採用して予選に臨んだ。フェラーリなどはオーストリアGPから採用してきた、積極的にリヤを絞り込んだエンジンカウルの使用を断念し、カナダGP以前のタイプに戻したほどである。

 ところが、ウイリアムズはリヤの絞り込みをそのままに、排熱性だけを高めたユニークなエンジンカウルを登場させた。これはカウルの背の部分の両脇に何本ものスリットを刻み込んだ独特の形状をしたもの。ウイリアムズはこの新カウルをオーストリアGPに持ち込んでいたものの、排熱的にそれほど厳しくないという判断から、予選以降の投入は見送っていた。

 投入した新パーツで結果がすぐに出ているウイリアムズ。空力の開発がうまく行っているという証拠である。

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