今季メルセデスが先鞭をつけたヨー角センサーを利用した空力パーツは、その後レッドブルが追随。アメリカGPからはフェラーリも続いた。メルセデスとレッドブルではタイプが異なり、今回フェラーリが採用したアイデアはメルセデス型。コウモリの羽のような形状で、いわゆる「バットマン」型フィンだ(写真1枚目:赤の矢印)。ただしメルセデスのものはウイング両端がやや上向きの上昇カーブを描いているのに対して、フェラーリは中心から両サイドへ向かって、ほぼ水平から少し下がった形となっている。

 メルセデスとフェラーリのバットマン型フィンに共通しているのは、羽が後方へ向かって下向きに傾斜するように設置されていること。ノーズの下を流れてきた空気流をサイドポンツーン下へと導くための道筋が見える。なお、フェラーリはバットマン型フィンの導入にともない、ノーズ下に設置しているターニングベイン(写真1枚目:黄の矢印)の形状も変更している。

 さらにフェラーリはアメリカGPからフロントウイングも一新している。メインフラップ(写真2枚目:緑の矢印)、アッパーフラップ(写真2枚目:青の矢印)、メインフラップ下部の湾曲した部分の形状(写真2枚目:赤の矢印)を変更。さらに翼端板の内側後方に小さなフィンを追加(写真2枚目:黄の矢印)、こちらもメルセデスに似た仕様となった。そうなると気になるのがノーズの処理で、このままロングノーズを続けるのか、一連の変更はショートノーズへ移行するためのテストなのか。フェラーリは、どちらの方向へ進むのだろう?

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