第3戦にして、初めてレースで2台完走を果たしたマクラーレン・ホンダ。パワーユニットは毎グランプリ細かな改良が行われているが、車体側も中国GPで新しいエンジンカウルを投入していた。
これまでのエンジンカウルは後方に向かって細く絞り込まれていると同時に「ローバックダウン」という後方へ向かって下傾している形状。そのためサスペンションのアッパーウィッシュボーンの車体側の取り付け部分となる、ギヤボックスが位置する部分に、やや盛り上がったバルジが形成されていた(写真:赤い矢印)。
新しいエンジンカウルはカウル表面に凹凸ができないようスムーズなラインとなっている。グラマラスになったように見えるが、サイドポンツーン脇から後方へ向かうトンネルのボリュームは大きくなり、空気を上手に取り込んでいると考えられる(写真:黄色い矢印)。おそらく冷却性能を確保するための変更だろう。