メルセデスチームのボス、ロス・ブラウンは、W03のデザインを考え直す必要はなく、マシンセッティングを改善することでいい結果が出せるようになるだろうと語った。
メルセデスは予選ではトップのマクラーレンに迫る速さを発揮しているものの、決勝で速さを見せられず、2戦の間にミハエル・シューマッハーによる1ポイントしか獲得していない。
オーストラリアGPとマレーシアGPで苦労した原因はタイヤにあることは判明しており、問題解決を図ることができると、チームは楽観的な見方をしている。
開幕戦オーストラリアではオーバーヒートによりタイヤに大きなデグラデーションが発生、マレーシアでは決勝の低温のコンディションではドライバーはタイヤに熱を入れることができなかった。
ブラウンは、適正作動温度域が非常に狭いと述べた上で、マシンに基本的な問題があるわけではなく、「(問題の解決には)セッティングでうまく対処していけると思う」と語った。
メルセデスはまだ結果は出していないものの、今年のマシンによって大きく前進できたとブラウンは確信しているが、マシンが優れたパフォーマンスを発揮できるウインドーを広げる必要はあるかもしれないとも語った。
「まだスムーズな週末を送っていないため判断を下すことはできないが、マシンは幅広いコンディションに対処できなければならない。何か注目すべきことを見つけられれば、それによってマシンがうまく作動する最適のコンディションが拡大されることになるだろう」