メルセデスモータースポーツのボス、トト・ウォルフが、メルセデスは昨年よりはタイヤマネジメントをうまくできるようになっているが、より上位でフィニッシュするために予選で妥協する必要がありそうだと語った。
メルセデスのルイス・ハミルトンは予選3位を獲得したものの決勝では順位を落として5位にとどまった。ハミルトンは最初に履いたスーパーソフトを長く持たせることができたため、チームは2回ストップを予定していたが、後に履いたミディアムで思うようなパフォーマンスを見せられず、結局は3回ストップに切り替えた。
ニコ・ロズベルグは6番グリッドからスタートし、電気系のトラブルでリタイアを喫している。
ウォルフは、メルセデスは昨年よりは向上しているが、さらに改善していく必要があると語った。
「メルセデスは昨シーズンよりよくなっていると思う」
「でも土曜より日曜を重視するべきなのだろう。(オーストラリアGPでは)7番グリッドのクルマが勝ち、ポールポジションのクルマは苦戦して3位だった」
「日曜に強いクルマにするために土曜は妥協する方がいいのかもしれない」
今年のタイヤに多くのチームが苦労しているとウォルフは語った。
「いくつかのチームは方向性を完全に見失っていたようだ」とウォルフ。
「マクラーレン、ウイリアムズ、トロロッソはタイヤを全く使えていなかったと思う。フォース・インディアの1台はレースの80パーセントで素晴らしい走りをしたが、その後パフォーマンスが完全に低下した」
「我々に関してはレース序盤のオプションタイヤでは好調で、楽に2ストップ戦略で走りきれるかと思った」
「しかしプライムタイヤに換えたら状況が一変した。興味深い現象だ」
ウォルフは、今週末のマレーシアGPでチームはさらにタイヤに苦労することになると予想している。
「さらに状況が難しくなるだろう。気温が高いからだ」
「そのことも考慮に入れ、できるだけしっかり理解を深める必要がある」