メルボルン市長ロバート・ドイル氏は、オーストラリアGPに関し、財政的な理由から、現在の開催契約が2015年に満了した後には契約を更新するべきではないとの考えを示した。
オーストラリアGPは赤字を出しており、州が多額の資金を出さなければならない状況となっている。
ドイル市長は、23日付けのSunday Herald Sunにおいて、1年あたりの赤字は7,000万ドルに達するようになるだろうと述べた。
ビクトリア州首相テッド・ベイリューは、コストを大幅に削減できない限りは、オーストラリアGPは開催しないという意向であることを認めた。
オーストラリアGPは観客が減少し、過去3年で約1億3,000万ドルの損失を被っており、2010年には税金から4,920万ドルという記録的な金額を出さなければならなかったということだ。
一方、グランプリ・コーポレーション会長ロン・ウォーカーは、グランプリ開催はビクトリア州にもメルボルンにも大きな経済的利益をもたらしていると主張している。
ドイル市長はのSunday Herald Sunにおいて次のように記した。
「我々は2015年までライセンスを有している。その後には4つの可能性がある」
「我々は4つめの最後の可能性に向き合わなければならない」
「最後の選択肢は、我々は20年の素晴らしい年月を過ごし、市も州も多大なる利益を得てきたものの、サイクルが自然ななりゆきをたどるということだ」
「私の判断はこうだ。『そろそろ時間切れだ』」