FIA会長のマックス・モズレーは、フェラーリがミハエル・シューマッハーの復帰に向けてテストの許可を要求しているのに対して、「例外を作るわけにいかない」と語っている。
シューマッハーは、フェラーリのF1体験プログラム“F1クリエンティ”を使ってF2007をすでに走らせているが、フェラーリはヨーロッパGPを前に今季型のマシンであるF60のテストを許可するように要求している。
しかし、今季からシーズン中のテスト制限が定められており、ウイリアムズ、そしてレッドブル、トロロッソの3チームはフェラーリの要求を拒否。フェラーリは怒りをあらわにしている。だがモズレーは、この一連の動きに対して、ハンガリーGPでトロロッソからハイミ・アルグエルスアリがテスト無しでデビューした実績がある以上、7度のF1ワールドチャンピオンと言えど例外を認める理由がない、としている。
「私はテスト禁止のルールが不合理であるとは思っている。しかし、それがルールなのだ」とモズレーはドイツのビルド紙に対して語っている。
「アルグエルスアリのような19歳のドライバーが初めてのF1レースの前にテストをしないでデビューしたのだから、ミハエル・シューマッハーのために例外を作ることはできないだろう」