マックス・モズレーが「フェラーリがいなくてもF1はやっていける」と発言したことに対し、現役F1ドライバーたちが反発している。
世界モータースポーツ評議会(WMSC)の会合で、4,000万ポンドの予算制限制が正式に批准され、フェラーリ会長ルカ・ディ・モンテゼモロは、これは“根本的に不公平であり、偏ったものであるとさえいえるかもしれない”と批判し、フェラーリにとってF1は“永遠に続くストーリーというわけではない”と脅迫的な発言を行った。これに対しモズレーは、フィナンシャルタイムズに「フェラーリなしでもF1は生き残れる」と発言、論議を呼んでいる。
この発言に対し、スペインGPの記者会見の場でルイス・ハミルトンは「想像することもできない」と反論。隣に座っていたフェルナンド・アロンソも「ありえないこと」と加えた。また、ジャンカルロ・フィジケラも同様に「フェラーリがいないF1など、もうF1とは思わない」と語った。ニック・ハイドフェルドはこれに加え「モズレーからそのような発言が出たのには違和感を感じる。世界中のファンがこの発言を聞いているというのに。フェラーリは明らかにF1で最も有名な名であり、F1が始まったころから当たり前のようにそこにいたんだからね」と批判した。
一方、そのフェラーリを現在ドライブしているフェリペ・マッサは、この一件に対し「今のF1の世界はあまりに政治的なことが多すぎて、自分はそこから距離を置くようにしている」とコメントしている。
「政治的なことばかりではなく、このスポーツがより良い方向に行ってほしいというのが僕が言えるすべてだよ」
