F1第6戦モナコGPは、フェラーリのフェルナンド・アロンソがフリー走行2回目のトップタイムをマーク。ザウバーの小林可夢偉は初日16番手につけた。
現地時間14時から始まった木曜2回目のフリー走行は午前に引き続き快晴となり気温は25度、路面温度は43度となった。トラブルで1回目を走れなかったレッドブルのマーク・ウエーバーはマシンの修復を終え、セッション開始後すぐにコースイン。ミハエル・シューマッハーも序盤にコース復帰を果たした。
セッションは序盤から各車がコース上でクリアラップを探りながら周回を重ねていくも、フェラーリの2台があわや接触しそうになるなどヒヤリとする場面も。朝にシューマッハーがクラッシュした1コーナーでは挙動を乱してランオフエリアに逃れるマシンがセッションを通じて見られたほか、ハイミ・アルグエルスアリに至っては止まりきれずにフロントウイングにダメージを負ってしまう。
そうしたなか、まずはフェラーリのアロンソが1分16秒台のトップタイムを記録し、メルセデスのニコ・ロズベルグ、マクラーレンのジェンソン・バトンらがそれに続いた。ロングランのレッドブル勢はいずれもトップ10圏外からプログラムをスタートさせている。
開始20分過ぎ、ウイリアムズのパストール・マルドナドが今シーズン初めてとなるスーパーソフトタイヤに履き替えると、セッション折り返し付近からは上位勢も続々とスーパーソフトを履いてベストタイムを更新。セバスチャン・ベッテルに続き、アロンソが1分15秒前半までタイムを縮めてくる。
しかし、その後多くのマシンは週末の予選、決勝に向けスーパーソフトのデータ収集やロングランでのセットアップ作業に取り組むなどし、中盤以降のタイムシートはしばらく落ち着きを見せた。
そしてセッションが終盤を迎えてもトップはアロンソの1分15秒123で変わらず。2番手ルイス・ハミルトン、3番手ロズベルグとなり、以下バトン、ベッテル、フェリペ・マッサの6台がトップから1秒以内に収まるかたちとなった。
このセッションではロータスのヘイキ・コバライネンが最多となる50周を走破。ルノーのビタリー・ペトロフはセッション終了直前にトンネル出口でクラッシュし、フロントウイングを破損。HRTのビタントニオ・リウッツィは一度もコースインできずに2回目のセッションを終えることになった。
ザウバーの可夢偉は37周を走り、トップから2.5秒遅れの1分17秒706をマーク。16番手で初日を終えている。