WTCC世界ツーリングカー選手権は3日(現地時間)、中国・上海にある上海国際サーキットで第21戦と第22戦の決勝レースが行われ、レース2の第22戦でホンダ勢が表彰台を独占した。
前戦鈴鹿の日本ラウンドからおよそ1ヶ月半、シーズン終盤に突入した2013年のWTCCは、F1サーキットとしても知られる上海国際サーキットでの中国ラウンドを迎えた。
ホンダ勢は、土曜日の予選でゼングー・モータースポーツのノルベルト・ミケリスが7番手、ワークスのシビックWTCCを駆るガブリエル・タルキーニとティアゴ・モンテイロも9、10番手に沈んだが、リバースグリッド採用のレース2では、モンテイロがポールポジション。タルキーニも同じフロントロウに並び、2列目4番グリッドのミケリスとともに絶好のポジションからスタートすることになった。
フロントロウのワークス2台は、スタンディングスタートを無事に決めると、4番手スタートのミケリスも3番手にポジションを上げ、序盤から1-2-3態勢でレースをリードしていく。ホンダ勢は、3番手のミケリスが後続のロバート・ハフ(セアト・レオンWTCC)やイバン・ミューラー(シボレー・クルーズ)の追い上げをかわす間にモンテイロとタルキーニのトップ2が徐々にその差を広げていき、終盤もレースをコントロール。モンテイロはトップで10周目のチェッカーを受け、ホンダでの初勝利を飾るとともに、ホンダ陣営もスロバキア以来の表彰台独占を果たした。
一方、レース前の降雨により、2周のセーフティカーラン後にスタートが切られたレース1は、ポールシッターのミューラーと2番手スタートのトム・チルトン(シボレー・クルーズ)がスタートからリードを奪うも、滑りやすい路面にウエットタイヤを装着するギャンブルに出た予選3番手のペペ・オリオラ(シボレー・クルーズ)がオープニングの3周目にRMLの2台をかわしてトップに浮上した。
しかし、スタート直後に雨が止むと、徐々にドライタイヤを履くマシンが優位にレースを進める展開となり、7周目にはミューラーとチルトンがオリオラをパスしてトップ2に返り咲く。そこからはRMLの2台による優勝争いが繰り広げられ、最後は最終ラップのサイド・バイ・サイドを制したチルトンが0.010秒差でミューラーを下した。3位はジェームス・ナッシュ(シボレー・クルーズ)が入った。
ホンダ勢は、タルキーニが7位でポイントを獲得。モンテイロは11位。ミケリスは、終盤のマシントラブルでポジションを落とし、10位でフィニッシュ。また、カンポス・レーシングのセアト・レオンWTCCをドライブした谷口行規はレース1を21位、レース2は23位で終えている。