フェラーリ会長ルカ・ディ・モンテゼモロは、ドイツGPでのチームオーダー疑惑について語り、チームの利益を優先するのはフェラーリのポリシーであり、昔から同じようなことは何度も起こっていると主張、外部からの批判には興味はないと述べた。
ドイツGP決勝でレースをリードしていたフェリペ・マッサに対して、チームは無線で後ろを走るフェルナンド・アロンソにポジションを譲るよう暗に指示した。これがチームオーダーに当たるとしてフェラーリには罰金が科され、FIA世界モータースポーツ評議会において調査が行われることになった。
しかしモンテゼモロは、フェラーリではドライバー個人よりチームの利益が優先されるとのポリシーを繰り返し、チームオーダーへの批判には興味はないと言い放った。
「ファンのために非常に喜んでいる。昨日我々のファンは、2台のフェラーリがスタートからフィニッシュまでリードし、レースを支配したところを見ることができた」とディ・モンテゼモロ。彼はマラネロにおいてステファノ・ドメニカリと共に今シーズンここまでについてミーティングを行っている。
「このリザルトは、決して諦めなかったすべてのスタッフの努力によって成し遂げられたものだ。今後もこの調子で努力を続け、これから戦うすべてのサーキットでマシンが競争力を発揮するよう、改善を続けていかなければならない。アロンソとマッサも、週末を通して全力を尽くし、非常にいい仕事をした」
「私は論争には興味はない。常に述べている自分の主張を再びここで繰り返すのみだ。我々のドライバーたちは私の主張を非常によく理解しており、彼らはそれに忠実でなければならない。フェラーリでレースをするなら、個人の利益の前にチームの利益が優先される。ヌボラーリの時代からこの手のことは起こってきた。私がスポーティングディレクターを務めていた時にも経験し、ニキ・ラウダの時代にも起こり、もっと他にも例はある」
「このような偽善はもうたくさんだ。我々のふたりのドライバーが互いにつぶしあうのを見たかった人間もいたのだろうが、私と、そして間違いなく我々のファンは、そうではなかった」