2009年F1第11戦ヨーロッパGPの初日フリープラクティスが終了し、1回目のトップ、ルーベンス・バリチェロや2回目のトップ、フェルナンド・アロンソをはじめ、各ドライバーが、それぞれの1日について語った。

2009年F1第11戦ヨーロッパGP金曜日ドライバーズコメント

1 ルイス・ハミルトン(マクラーレン) フリー走行1=3位/2=20位
ウォールに接触したが、衝撃もそれほど感じなかった。フロントウイングが擦れただけだろうと思ったが、残念なことにスペアがなかったため修理できなかった。明日には新しいパーツを使えることを望んでいる。さもないと、いくらか変更しなければならなくなる。まだこのウイングはあまり数がないんだ。午前中のマシンにはそれほどの満足は感じなかったが、2回のセッションの合間に行った変更はとてもポジティブなものだった。最後のラップではコンマ6秒もアップし、すでにとてもいい感じだった。土曜日に向けてポジティブな感触はあるよ。走行時間を大幅に失ったことは本当に残念だが、明日は大丈夫だと思っている。時間はいつだった取り戻せるからね。

2 ヘイキ・コバライネン(マクラーレン) フリー走行1=2位/2=10位
今日の走りにはかなり満足している。予定していたプログラム通りの走りができたし、マシンはとてもいい感じだ。ハンガリーと比べてもさらに良いスタートになっているし、いい状態にあると感じている。上位陣のペースはすごく接近しているが、僕らは十分捕えられるポジションにいると思う。明日の予選ではいい結果を得るために完全に集中していくよ。

3 ルカ・バドエル(フェラーリ) フリー走行1=20位/2=18位
今日の物事の進み具合には満足している。難しい1日になるだろうと予想していたし、実際そうなった。深刻なミスを犯さなかったことはすごく重要なことだったし、おかげで準備していたプログラムをこなすことができた。これでマシンのセットアップの作業を始めて、自分のドライビングスタイルに適応させていくことができる。今週末、チームは僕に明確な目標を設定しておらず、そういった配慮は嬉しい。マシンに乗って完璧な自信を取り戻し、グランプリウイークエンドの世界にまた慣れることが大事だからね。それと、今週末この場所にいることを望んだミハエルにも感謝している。人間としても、そしてもちろん技術的なことも含め、彼のサポートに頼れることは僕にとって重要だからね。

4 キミ・ライコネン(フェラーリ) フリー走行1=10位/2=11位
ポジティブな1日だった。マシンのハンドリングと、ブリヂストンから供給されている2種類のタイヤのパフォーマンスには満足している。いつも通りの金曜日だったので、タイムシートはまったく意味を持たない。最初のセッションは、路面がすごく汚れていてスリッパリーだったので難しかったが、2回目は状況がかなり改善されていた。予選結果によるところが大きいだろうが、表彰台フィニッシュが僕らにとっては現実的な目標になると思う。

5 ロバート・クビカ(BMWザウバー) フリー走行1=12位/2=7位
バレンシアにいくつかの新しいパーツを持ち込み、2回のセッションでそれらをテストした。午後になって、ロングランでのタイヤコンパウンドの評価に集中した。特に大きな問題も起きなかった金曜日だったね。路面のグリップはかなりあったし、いいペースで走行できた。ただ、シーズンが開幕して以来抱えているマシンの同じ問題にまだ直面しているんだ。

6 ニック・ハイドフェルド(BMWザウバー) フリー走行1=15位/2=17位
2回目のセッション走り始めはうまくいった。その後、ソフト側のタイヤを装着しての走行では、トラフィックにつかまってしまい、理想的なタイミングとはならなかった。フェルナンド・アロンソが僕にクラッシュしてきたので、早めにセッションを終えなければいけなくなった。プラクティス中のこのようなクラッシュは本当に不必要だ。彼がホイールをロックさせていることはバックミラーを見て分かっていたので、彼のためにドアを開けたんだ。でも、彼は僕に向かって真っすぐに飛び込んできた。もう少しで僕のマシンはひっくり返りそうになったよ。

7 フェルナンド・アロンソ(ルノー) フリー走行1=9位/2=1位
僕らにとってはポジティブな1日だった。いいラップを刻めたし、マシンは最初のセッションの走り始めから良い状態で機能していた。1日を通してセットアップの作業を行い、今の状態にはすごく満足している。明日以降に向けていい状態にあると思う。午後に起きたニック・ハイドフェルドとの出来事は、レース中やフリープラクティス中には起こりえる普通のことだ。明日に向けては、日曜日にポイントを獲得するという目標を達成するため、フロントロウを取れるようにベストを尽くすよ。

8 ロメイン・グロージャン(ルノー) フリー走行1=17位/2=13位
1日がすごくうまくいった。新しいマシンに初めて乗るときはいつでもトリッキーなものだが、僕はベストを尽くしたし、すぐそばにフェルナンドがいるこの状況は僕にとって大きな意味があった。彼がどのようにセッションにアプローチしているかを見ることができ、多くの助けになったよ。今日は大きく進歩することができたと思うので、明日もこの調子でいけるように頑張る。

9 ヤルノ・トゥルーリ(トヨタ) フリー走行1=18位/2=12位
まず、長期の夏休みを終えてレースに戻ることができて嬉しい。また、好天の下、トラックで走行できたのもよかった。基本的に今日は特別なことはなく、いつもの金曜日のようにセッションを行った。すべて順調に行き、何のトラブルも抱えなかった。タイヤとセットアップの評価を行い、土日に向けしっかりと準備をすることができた。クルマの性能を最大限に生かすために、やることがまだある。しかし、他チームがどんなプログラムをこなしたのか分からないので、初日のフリー走行のセッションを終えた時点で、自分たちの位置をきちんと把握するのは難しい。クルマには満足しているが、さらにパフォーマンスを引き出す必要がある。

10 ティモ・グロック(トヨタ) フリー走行1=19位/2=15位
全体的に、今日のセッションはとてもうまく行った。マシンの調子は大変ポジティブで、バランスも良く、週末に向け良いスタートが切れた。また、すべてのプログラムを順調に、こなすことができた。今日はたくさんの作業を予定していたが、技術的なトラブルはなく、チームのメンバー全員、素晴らしい仕事をしてくれた。これから明日にかけ、今日集めた多くのデータを解析する。今の課題は、明日の予選と日曜の決勝に向けマシンを微調整して性能を高めること。僕たちは強いと信じている。ラップタイム差が拮抗しているので、現時点で順位を予想するのは難しいが、全力を尽くす。

11 ハイミ・アルグエルスアリ(トロロッソ) フリー走行1=13位/2=19位
F1マシンに乗った時間がまだ多くないこともあり、今日は暑さが僕にとって重要な要素となった。気温の高さによってマイナスの影響が出てしまった。でも今日の作業はとてもうまく行き、良い前進ができた。午前中はセットアップをかなり変更したが、午後になると路面コンディションが変化したので、パフォーマンスはあまり良くはならなかった。マシンの状態を改善させる必要があるし、オプションタイヤ装着時にもっとうまく走れるようにならなければならない。全体的には、そんなに悪い初日ではなかったよ。

12 セバスチャン・ブエミ(トロロッソ) フリー走行1=11位/2=16位
コクピットの中は本当に暑かった。特にレースに向けたロングラン走行中はね。路面は走り始めはとても汚れており、グリップがなかったが、どんどん改善されていった。特に2回目のセッション最後の10分間はかなりよくなった。だから、もし良いラップタイムを刻みたかったら、その時間帯にコースに出ていなければならなかった。僕らは新しいフロントウイングを持ってきて、これは期待通りに良い効果を上げているから、期待が持てるよ。これから、いつも通りに収集したデータを分析して、明日に向けてどのように改善させていくかを見ていく必要がある。いい週末になる自信はあるよ。

14 マーク・ウエーバー(レッドブル・レーシング) フリー走行1=8位/2=14位
今日は多くの周回数をこなした。今夜分析するべきいい情報を得られたし、タイヤの評価は楽だった。今夜するべき仕事が残っているが、このコースはウォールがあるバーレーンといった感じだね。

15 セバスチャン・ベッテル(レッドブル・レーシング) フリー走行1=5位/2=9位
今日は順調で、問題は何も起きなかったし、スムーズな金曜日だった。僕らは結構接近していると思うが、2回目のセッション最後のフェルナンドはものすごく速くて驚いたよ。明日に向けて改善が必要だ。今日の作業を注意深く分析して、ライバルたちに比べ何が不足しているのか調べないとね。

16 ニコ・ロズベルグ(ウイリアムズ) フリー走行1=14位/2=4位
午前中はタイヤにグレイニングが発生し、難しいスタートになってしまった。午前中のセッションはそのままグレイニングのできたタイヤで走ったので、何も学ぶことができなかった。午後に入ると、いいタイヤでテストを行えたこともありかなり改善した。日曜日に向け多くの情報を獲得できたよ。いい感じのセットアップ変更もできたし、マシンを行きたい方向に持っていけるハンドリングも得られた。総合的に見て、OKと言える1日だった。パフォーマンスについては、理想的なポジションにいるとは言えないので、明日に向けてさらなる分析が必要だが、それが改善につながるはずだ。どうなるか楽しみだね。

17 中嶋一貴(ウイリアムズ) フリー走行1=7位/2=5位
僕らにとっていい1日になったと思う。ロングランでもいいペースで走れたし、ニュータイヤを装着してのショートランでもラップタイムは良かった。スタート時の路面はかなり“グリーン”だったが、2回のセッションを通して改善されたし、明日の予選に向けてはさらによくなるだろう。予選を楽しみにしているよ。

20 エイドリアン・スーティル(フォース・インディア) フリー走行1=6位/2=6位
いい日になった。6番手はOKと言えるポジションだし、予選Q2のペースで快適に走れていると思う。すごく励みになるし、明日またコースに出ることを楽しみにしている。マシンには少し気になる箇所があって、2回のセッションとも望んでいた通りの周回数をこなすことができなかったが、最終的にはマシンのバランスはよくなった。いつも通りタイヤの作業を行えたし、スタートこそ難しかったが、2回目のセッション終わりまでにはタイヤの性質を多く理解することができた。バーレーンで同様のタイヤを使って決勝日に大きな問題はなかったから、今回のレースでも問題にはならないと思う。

21 ジャンカルロ・フィジケラ(フォース・インディア) フリー走行1=16位/2=8位
午後の2度目のプラクティスの最後にいいラップタイムを刻めた。午前中はリヤタイヤのグレイニングに苦しんだが、シングルラップでのソフトタイヤでは、調子がよさそうだ。午後に向けていくつかの変更を加え、正しい方向に進んでいると確信しているよ。パッケージは前進したと感じているが、ポジション争いはすごく激しいなので、明日どうなるかな。かなりいい感触は持っているけどね。

22 ジェンソン・バトン(ブラウンGP) フリー走行1=4位/2=2位
なかなかいいプラクティス初日になった。マシンが再び速さを取り戻したのを確認できたのはすごく勇気付けられる。僕らのプログラムは、セットアップの確認と、ファクトリー閉鎖の後に行った開発が正しい方向性で進んでいるかを確認するための繰り返しの評価作業に集中したものだった。マシンのバランスには完全に満足しておらず、予選に向けてセットアップに関する作業がまだ残っているが、マシンのペースはいい感じだね。

23 ルーベンス・バリチェロ(ブラウンGP) フリー走行1=1位/2=3位
コンペティティブなレベルにまでマシンのスピードが戻ったみたいで、素晴らしい気分だよ。2台のマシンの両方とも多くの作業をこなせたし、2度のプラクティスともうまくいった。今日収集できたデータ、1日を通してのマシン改善の状況にもすごく満足している。この方向性を持続できれば、いい週末になるだろう。

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