2007年のワールドチャンピオン、キミ・ライコネンはF1の予算を4,000万ポンドに制限するバジェットキャップ制が導入された場合、F1から引退する可能性があると示唆した。

 スペインGPの予選では16番手に終わったライコネンは、昨年のスペインGP以来勝利から遠ざかっており、昨年来モチベーションの低下が囁かれている。そのライコネンが、BBCスポーツのインタビューに対し、もしバジェットキャップ制が導入された場合、F1から退く可能性を示唆する発言を行った。

「そうなった場合、これはもうF1ではない」とライコネン。「この話題には疑問符がつくね。我々はF1がどんな方向に行くのか注目している。しかし、これはどんなルールができあがるのか想像もつかないよ。自分は現状に満足しているからね」

 ライコネンとフェラーリの契約は2010年まで存在するが、ライコネンは「確かに来年末まで契約があるが、その後どうするかは自分が決める。僕は急いでいないし、とりあえず状況を静観しているよ」と契約満了後のことを語る。

 また、このバジェットキャップ制についてフェラーリのボスであるルカ・ディ・モンテゼモロが反対意見を表明、マックス・モズレーとの対立構造になっているが、この件についてライコネンは「それについては分からない」と答えている。

「その件に関してはたくさん質問を受けるが、僕はそれについて答える立場の人間じゃない。誰のためにも理に適った予算である必要はあると思うけどね。今は接近したレースになっているし、もっと競争が激しくなる必要はあると思う。でも、大きなチームと小さなチームの実力を揃えて、みんながハッピーになるなんてすごく困難なことだと思うけどね」

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