フェラーリのキミ・ライコネンは、今週末の2009年F1開幕戦オーストラリアGPでいいスタートを切り、2008年の不振を過去のものとし、再びタイトル争いに挑むつもりだと語った。

「シーズンをいい形でスタートすることは、ドライバーにとってもチームにとってもいいことだ。過去2年、ドライバーズ選手権がどういう形で決着したかを考えるとなおさらね」とライコネン。
「2007年、僕は1点差で勝った。しかし2008年にはチームメイトは1点差で負けた。つまり、1ポイント1ポイントがとても大事だということだ。2年前のオーストラリアでは勝ったけれど、去年は僕らはいくつか問題を抱えていた。僕らの目標は早々に大量ポイントを確保することだ」

 昨年後半にはモチベーションが低下しているとささやかれたライコネンだが、今、2009年シーズンに向けて士気が高まっており、新しいマシンで戦いに挑むのを楽しみにしているという。
「新シーズンが待ちきれない。ヘルメットをかぶってレースをすることに生きがいを感じているんだ。それに、F60は去年のマシンよりも好きだと断言できる。ドライブしている時の楽しさが格段に違うし、以前乗っていたマシンと似たフィーリングを感じる」
「テストの日数は限られていたけれど、完全に新しいマシンを開発する作業は楽しかった。マシンに本当に多くの変更が施されたから、ブラジルでの最終戦からずいぶん長い時間がたったかのような気がする。開発がどう進展したかを見るのが本当に楽しみだね。去年より大幅に空力ダウンフォースが削られたから、高速コーナーでのスピードは落ちるだろうが、スリックタイヤの影響でスローコーナーでのグリップは大きく向上するはずだ。そういうわけで、結局ラップタイムはそれほど変わらなかった」
「最初のテストでは、KERSがうまく働いていたのでチーム全員がいい意味で驚いていた。このシステムはすごく面白くて、使うのも簡単だ。これによってオーバーテイクがしやすくなると期待しているよ。誰もがオーバーテイクが増えることを期待しているけれど、実際どうなるのか、ダウンフォースが低くなることでスリップストリームに入ったときにオーバーテイクがやりやすくなるのかどうか、予想するのはまだちょっと早いと思う」

 冬季テストでは低迷しているように見えたマクラーレンは、そう見せかけているだけだとの説もあり、速かったブラウンGPは、スポンサー獲得のためにマシンを軽くして走っていたとの推測もなされている。そんな中、ライコネンは、フェラーリのチャンスについて結論付けるのを現時点では控えている。
「フェラーリはテストの間は非常にコンペティティブだった。でもF60の力の再評価はメルボルンで行うよ。レースで全員が顔を揃え、同時に同じ燃料量で走るわけだから、その時初めて自分たちの力が分かるだろう。もしかすると2戦ぐらい戦ってみないと、はっきりした状況は分からないかもしれないね。アルバートパークは、街自体も特別だけど、サーキットもかなり特殊だ。だから、どのチームがトップなのかを判断するのは、マレーシアまで待たなければならないかもしれないね」

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