今週末のモナコGPを前に、フェラーリのキミ・ライコネンは、このレースでは予選が重要であり、今季に入ってフェラーリが犯してきたミスから学び、モナコでは予選をうまく戦わなければならないと述べている。
「モナコGPの週はいつも特別なんだ」とライコネンは、チームのリリースにおいてコメントしている。
「独特なサーキットで、他のコースより予選が重要となる。最近の経験から学習し、できるだけいい形でうまくやるよう努力する必要がある」
モナコでもフェラーリはKERSを使用することを、ライコネンは認めた。
「フェラーリで出場した2回のモナコは、運に恵まれなかったけれど、不運の流れを今年断ち切りたいと願っている。F60はバルセロナで大きく進歩し、今や表彰台の一角を得るのも夢ではない。スペイン同様、このコースでも僕らは前進したかどうかをフリー走行の間に見極めて、物事の展開を見ていくことが重要になるだろう。昨年僕らはフロントローを独占することができた。それを再現できたら夢のようだね。モナコでも僕らはKERSを使う。他のコースと同じだけのアドバンテージはないかもしれないが、パフォーマンスの向上になるのは確かだ」
今年は優勝は難しいかもしれないが、モナコで勝つための秘訣は、ドライバーもマシンも100パーセントであることだとライコネンは述べている。
「去年までよりもラップタイムは速くなるだろう。理論的には今年の規則は高速コーナーでのマシンのスピードを落とすものだけれど、スリックタイヤを履いているのでスローコーナーでは速くなる。このレースでトップに立つには、完璧である必要がある。ドライバーは1秒たりとも集中力を緩めてはならないことは分かっている。ほんの一瞬でウォールに突っ込んでしまいかねないからね。優勝するには、全78周にわたって100パーセントのドライバーであり、100パーセントのマシンである必要がある。それがここで成功するための唯一の方法だ」
