キミ・ライコネンは来季F1復帰を望んでおり、選択肢としてウイリアムズ加入を真剣に検討していると、英BBC Sportが報じた。
ライコネンは最近ウイリアムズのファクトリーを訪問、ウイリアムズもそれを認めた上で「プライベートな訪問なので、我々からはコメントは発表しない」とスポークスマンが述べたと伝えられている。
フィンランドメディアは、ライコネンはウイリアムズがジャガーと提携して製作しているスーパーカー、ジャガーC-X75を見るためにファクトリーを訪れたのではないかと推測、Ilta-Sanomatは、ライコネンはF1でのキャリアは終わったものと考えており、来年はWRC、デイトナ500、インディ500、ル・マン24時間に出場することを望んでいると伝えている。
しかしBBC Sportは22日、ライコネンはウイリアムズへの加入を望んでおり、チームはそれについて検討していると伝えた。
「ライコネンは2009年末でF1を去り、WRCで力を試そうとした。しかし2シーズンにわたって苦戦した後、ウイリアムズと2012年の加入について交渉を行っている」とBBC。
ウイリアムズは、大口スポンサーを持ち込んでいるパストール・マルドナドは来季残留させる見込みだが、ルーベンス・バリチェロに関してはスポンサーをもたらせるドライバーと交代させることを検討しているといわれており、BBCによれば、ウイリアムズはコメントをしていないものの、バリチェロを手放す可能性が高まっているということだ。
ウイリアムズとライコネンの契約の障害のひとつとなるのは、ライコネンのサラリーの額だが、ウイリアムズは、ライコネン起用によるスポンサーの増加により、財政的にプラスになることを期待しているという。
ウイリアムズは今季これまでで最も苦しいシーズンを送っており、現在獲得ポイントはわずか5ポイント、ランキングは新興チーム3チームの上の9位に位置している。
ライコネンはWRCでトップドライバーたちと戦うことができなかったため、F1復帰を真剣に考えているようだとBBCは記している。しかし来季に向けてF1トップ4チームはすべてシートが埋まっており、ライコネンにはあまり選択肢はない。ウイリアムズは低迷しているが、彼らの技術力は優れており、チームの再編を行い、来季復活を目指して対策を行っているため、ライコネンはウイリアムズをいい選択肢とみなしているということだ。