残り2戦を欠場するキミ・ライコネンの有力な代役候補に、ケータハムのリザーブドライバー、ヘイキ・コバライネンが浮上している。
ロータスは、背中の手術を理由に今季残り2戦を欠場するライコネンの代役として、当初、2014年のドライバー候補にリストアップしていたニコ・ヒュルケンベルグと交渉を行ったが、契約上、合意することができなかったとみられている。
そこでチームは、かつてエンストンにも在籍したベテランのフィンランド人ドライバー、コバライネンを有力候補に挙げているという。
現在、コンストラクターズ選手権で2位の座をメルセデス、フェラーリと激しく争っているロータスは、オースティンとインテルラゴスで最もベストなドライバーを走らせるために、複数のドライバーと交渉を行ってきたが、現時点でコバライネンがロータスと契約合意間近にあると伝えられている。
チームには、サードドライバーとして2012年のGP2チャンピオン、ダビデ・バルセッキが控えているが、ポイント獲得のためにも経験を重視するチームは、出走経験を持たないバルセッキの起用は見送る考えのようだ。
2007年にルノーのワークスチームからF1にデビューしたコバライネンは、その年、富士スピードウェイで開催された日本GPで初表彰台を獲得。マクラーレンに移籍した2008年にはイギリスで初ポールを達成すると、ハンガリーGPではグランプリウイナーの仲間入りも果たした。
2010年からは、新規参入のロータス・レーシング(現ケータハム)に移り2012年までレースドライバーとして在籍。今季は、ケータハムが持参金を持つシャルル・ピックとギド・バン・デル・ガルデを起用したためシートを失っていたが、マシンパフォーマンスの低迷もあり、第4戦バーレーンGPを前にリザーブドライバーとして再びチームに合流。ベルギーGP以降の金曜フリー走行では、仕様変更後のピレリタイヤもドライブしている。