キミ・ライコネンとマクラーレン・メルセデスとの間で来季契約に向けて金銭的な合意が得られない中、マクラーレンは元BMWザウバーのドライバー、ニック・ハイドフェルドと契約するのではとの推測が出てきている。

 2009年末でフェラーリを離脱することが決定して以来、ライコネンの移籍先として最有力なのはマクラーレンであると見られてきたが、ライコネンの要求するサラリー額が高額すぎるため、これにマクラーレンが難色を示し、両者の交渉は難航している。
 フェラーリはライコネンの契約を1年早く打ち切ったため、彼が2010年にF1に参戦しない場合は1,700万ユーロ、参戦する場合は1,000万ユーロを支払うことになっていると見られている。ドイツのアウト・モーター・ウント・シュポルト誌は、マクラーレンは500万ユーロのオファーを行っていると伝えており、ライコネンはこの提示額を受けた場合、来季手にする額は合わせて1,500万ユーロということになり、参戦しない場合フェラーリから受け取れる額を下回ることになる。ライコネンのマネージメントはマクラーレンに要求するサラリー額を下げようとはしておらず、さらに、ライコネンのスポンサーイベントへの参加日数も標準より少なくするという要求を突きつけているという。

 ライコネンとの契約を断念した場合も、マクラーレンはヘイキ・コバライネンを残留させない考えであると見られており、ルイス・ハミルトンのチームメイト候補の筆頭にはハイドフェルドが浮上してきている。チームプリンシパルのマーティン・ウィットマーシュは、spox.comに対して、ハイドフェルドは全ドライバー中、最も過小評価されているドライバーであるとの考えを述べている。
 ハイドフェルド自身は、“どのチームも除外しない”として、来季シート獲得に努めている。ドイツ人のハイドフェルドは、マクラーレンのエンジンパートナー、メルセデス・ベンツにとってもいい選択肢であると見られる。
 ハイドフェルドは1998年にはマクラーレンのテストドライバーを務め、翌年はマクラーレン・ジュニア・チームで国際F3000選手権で勝利した。しかし2002年にミカ・ハッキネンの後任としてマクラーレンが選んだのは、ハイドフェルドではなくライコネンだった。2010年、ようやくマクラーレンのシートがハイドフェルドのものになるとすれば、これまであまり運に恵まれてこなかった、経験豊かな“クイック・ニック”に、キャリア最大のチャンスがもたらされることになるだろう。

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