フォルクスワーゲン(VW)から世界ラリー選手権(WRC)に参戦しているヤリ-マティ・ラトバラは、2017年からWRCに復帰するトヨタへの移籍の噂を否定した。
2013年にフォードからフォルクスワーゲンに移籍し、今シーズンでVW4年目を迎えるラトバラ。2014、2015年と2年連続でランキング2位に終わっており、今季もチームメイトであるセバスチャン・オジェとのチャンピオン争いが期待されている。
来季からWRCに復帰するトヨタだが、いまだにドライバーは決まっていない。トヨタのチームプリンシバルを務める元チャンピオンのトミ・マキネンがラトバラと会談したと報道され、ラトバラのトヨタ移籍の噂が一気に広まった。
しかし、ラトバラはその噂を否定。マキネンとは親睦の会談で、2018年までフォルクスワーゲンに残ると宣言している。
「現時点で、僕の計画はフォルクスワーゲンと一緒にある。トヨタがチャンピオンシップに戻って来ることは素晴らしいことだ。でも2016、17、18年に関して、トヨタを考えることはないよ」とラトバラ。
「チャンピオンシップに勝つクルマを持っているのに、その船から飛び出すことはいつだってとても、とてもリスキーなことさ」
今シーズンのラトバラは、オジェのタイトル連覇阻止に集中しており、チームメイトとの争いを楽しみにしているようだ。
「シーズン前半は、いつもいい成績を残せたことがないんだ。よいラリーをするためにシーズン後半をいつも待っていたよ。だから僕は今、戦術を考えている。すべてのラリーで勝つことを狙っていくのではなく、時には表彰台を狙わなければならない。そして、僕により適した後半戦を待つんだ」