今季、ROALモータースポーツを率いて2台のBMW320TCをWTCC世界ツーリングカー選手権で走らせたロベルト・ラバーリアは、規則が変わる2014年のWTCCにおいても現行規定の車両が参加できる措置を望んでいると語っている。
今月、FIAは2014年からWTCCの技術規則を変更し、より改造範囲が広い車両を導入することを発表。そのレギュレーション変更のタイミングを狙い、シトロエンなど新たなマニュファクチャラーがWTCCへの参戦を狙っていると言われている。
そんな中、WTCCプライベートチームの中で代表格とも言えるROALモータースポーツを率いるラバーリアは、2014年は移行のための1年であり、新規則に対応できるチームは数チームに過ぎないだろうと語っている。
「2014年は新しい車両と規則が導入されるが、2015年まですべてのチームが新車を用意できるとは思わない。14年には1から3の新しいメーカーが入ってくるだろうが、新規則に対応するのは何台かだ。14年は移行の1年になるべきなんだ」とラバーリア。
「僕は2014年については、新規定の車両と旧規定の車両が一緒にレースをするべきだと思っているんだ。15年になったら旧規定の車両をなくせばいい」
かつてETCやWTCで活躍したツーリングカー元王者のラバーリアはまた、新たなマニュファクチャラーを惹きつけるこのタイミングでの新規則導入自体は歓迎するという。
「シボレーがWTCCから去ることになり、他のマニュファクチャラーがWTCC参戦を検討しているこのタイミングでの規則変更は的確だよ。2011年に直噴ターボを導入したことをのぞけば、この規則は長い間変えられていない。見た目や速さも変えなきゃいけないんだ」
ROALモータースポーツはBMWのカスタマーレーシングチームであり、2013年もBMW320TCで参戦することを明らかにしているが、14年に向けた新規定の車両製作について、BMWと会談をもったという。
「すでにFIAで一度技術委員会が開催されていて、クリスマス前にもう1回あるはずだ。そこで新規定について固まるだろう。皆がハッピーになれる規定が決まることを望んでいるよ。今はBMWチームの代表として話しているが、BMWさえその気になってくれれば、いつでも新規定の車両を作ることができると思っているよ」