2011年F1スペインGPの日曜決勝で、HRTのナレイン・カーティケヤンは21位、ビタントニオ・リウッツィはリタイアだった。
■HRT F1チーム
ナレイン・カーティケヤン 決勝21位
とてもハードなレースだった。タイヤのデグラデーションが大きく、特にリヤタイヤは走るのがとても難しいほどだった。最初の数周は問題なかったが、その後リヤに問題が出始めた。シートにもトラブルがあって、背中がやけどし、時々痛みが耐えられないほどになった。ポジティブな面は、完走したことだ。あまり多くのことは学べなかったけどね。なぜペースがよくなかったのかを調べる必要がある。今週末はレースペースが向上したと思っていたのに、そうではなかったんだ。予選はよかったけれど、レースペースはこれまでのレースと違ってよくなかった。プライムとオプションの差がとても大きいことが原因かもしれない。その影響でセッティングが難しく、そのためひどいオーバーステアになってしまった。この問題に取り組む必要がある。
ビタントニオ・リウッツィ 決勝リタイア
前回のグランプリ同様、すごくいいスタートをして、1コーナーで何台か抜いた。マシンバランスはよく、すべてうまくいっていた。2台のヴァージンの前を走り、第1スティントでは彼らを引き離していたんだ。前回のレースで予想していたように僕らが進歩したということがこれではっきり分かる。1回目のピットストップの後、2セット目のタイヤでは予選の時のようにリヤのグリップが悪くなった。また、シフトアップに問題があるのを感じ始めた。それがどんどん悪くなって、最終的にはマシンをとめなければならなかった。原因を調査する必要がある。まだ理由を話せる段階じゃない。この問題がなければ第2スティントでもっといいペースを発揮し、最後までヴァージンと戦えたと思うと本当に残念だ。ナレインが完走したのはよかった。データが取れたということだからね。でもそろそろただ完走を狙うのではなくレースのことを考え始めるべき時だ。僕らは進歩しているのだから、ヴァージンの前に出ることに挑戦しなければならない。
