2015年F1シンガポールGPの日曜決勝で、レッドブル・レーシングのダニエル・リカルドは2位、ダニール・クビアトは6位だった。
■インフィニティ・レッドブル・レーシング
ダニエル・リカルド 決勝=2位
僕らが優勝できるとすればここだったと思う。最大のチャンスがあり、もう少しでそれをつかめそうだった。自分たちの成し遂げたことを誇りに思うべきだ。今回はチャンスを最大限に活用してきた。
スタートでセブ(ベッテル)はあっけなく遠ざかって行ったが、その後、彼のすぐ後ろまで追いついた。セーフティカーさえなければもっと近づいて、ピットストップでアンダーカットすることができたかもしれない。2回のピットストップを両方ともセーフティカー出動時に行うことになり、それが僕らのチャンスを奪い、レースを決定づけたと思う。
ファーストスティントでは僕らはかなり強力な走りをしていたが、セブはプッシュしてDRSの範囲から抜け出した。でも周回数を重ねるにつれて、僕らはまた戦いに戻って来た。タイヤを切り札にできると思っていた。そしたらセーフティカーが出動した。本当にがっかりしたよ。でもあと1回ピットストップをしなければならないことは分かっていたし、あと1回チャンスがあると思った。でもセブはファーストスティントで学習したらしく、最初はイージーにいって、その後ギャップを広げていった。その後、彼にまた追いついたけれど、またセーフティカーが出た。それで完全に勝負がついた。ここはオーバーテイクがかなり難しいからね。終盤にファステストラップを記録したし、そのことは誇りに思っていいだろう。
先のことに目を向けよう。鈴鹿は例年僕らが得意としているサーキットだ。ここほどではないにしてもトップ5を狙うことはできる。
また表彰台に上ることができて、チームのためにとても喜んでいる。この数戦、シャシーは本当によくなってきた。チームに感謝したい。
ダニール・クビアト 決勝=6位
セーフティカー出動のタイミングが悪かった。その1周前にピットインを済ませていたんだ。今日は一日中、セーフティカーに嫌われていたみたいだよ。何か個人的な恨みでもあるみたいにね! でも、それも人生だ。
それが不利になり僕にとってはいいレースにならなかったけれど、僕らにはどうしようもないことだった。1回目のピットストップの後、メルセデス勢に前に行かれてポジションをふたつ落とした。2回目のピットストップの後では(バルテリ・)ボッタスにポジションを奪われた。その後は常にトラフィックの中で走り、前のマシンの方がストレートでは少しだけ速かったから、追い抜くことができなかった。
ポジティブな要素は、最後まで走りぬきポイントを獲得したことだ。チームは今週末、素晴らしい仕事をした。マシンもとても好調だったよ。いろいろと不運が続いたから、今日は8ポイントを獲得するのが精いっぱいだった。でもいつか運が向いてくるはずだ。
僕らのマシンはコーナーでとてもいいから、ここでこういう結果を出せたのは意外でもなんでもないよ。