トロロッソの2014年ドライバー候補とみられているアントニオ・フェリックス・ダ・コスタが、シートを確保するにはフォーミュラ・ルノー3.5での終盤戦でいい結果を出す必要があると認めた。
レッドブルは、2日、来年ダニエル・リカルドをセバスチャン・ベッテルのチームメイトとして起用することを発表した。これにより、トロロッソの来季シートに空きが出ることが明らかになった。
ポルトガル出身22歳のダ・コスタは、レッドブル・ジュニアチームの一員であり、すでにレッドブル・レーシングでF1テストを行ったことがある。2012年にはGP3でランキング3位、フォーミュラ・ルノー3.5で、途中からの参戦にもかかわらず4勝を挙げてランキング4位、F3マカオGPでの勝利も獲得と、素晴らしい活躍を見せた。
しかし今年参戦しているフォーミュラ・ルノー3.5では不運が重なり、現在ランキング5位、1勝を挙げるにとどまっている。
「チャンスがあることが正式に明らかになったが、僕のワールドシリーズの結果がどうなるかにかかっている」とダ・コスタ。
「集中力には影響しない。プレッシャーは高まるが、ポジティブなプレッシャーに変える必要がある」
「僕がF1に行くといううわさが出るとしたら、それは僕がいいドライバーだからだと考えるべきだろう」
「シーズンをいい形で終えることができれば、チャンスが訪れると分かっている。そういう風に考えなければならない」
「結局のところ、ボスは説明ではなく結果を求めている」
「問題を解決し、僕を昇格させる理由を彼らに与えるような結果を出すのが、僕の仕事だ」
「彼らは状況を知っていて、僕と周囲の人間すべてに難しい仕事を課している。でもそれは当然のことだし、それを尊重するよ」
「今このプレッシャーに耐えられないなら、F1の世界タイトル争いで戦うことなどできないだろう」
トロロッソのボス、フランツ・トストは、来季ドライバーの決定は急がないと述べている。
「トロロッソが2014年にダニエルの代わりに誰を起用するかに関しては、あらゆる選択肢をチェックした後に決断を下す。急ぐ必要はない」