来季活動に注目が集まっているダニエル・リチャルドは、自分の将来はレッドブルのモータースポーツコンサルタントであるヘルムート・マルコが握っていると語った。
2010年にレッドブルのリザーブドライバーを務めたリチャルドは、アブダビでの若手ドライバーテストでレッドブル・レーシングのマシンを走らせ、2日間にわたってトップタイムをマーク、セバスチャン・ベッテルがアブダビGPで記録したポールポジションタイムより約1.3秒速いベストタイムをマークした。
来季はレッドブル・レーシングの姉妹チームであるトロロッソに、セバスチャン・ブエミに代わって加入し、F1デビューを飾るのではとのうわさもある中、リチャルドはF1公式サイトのインタビューにおいて、まだ来季の活動については全く決まっていないと述べた。
「(2011年のプランについて)今のところ何も話すことはないんだ」とリチャルド。
「もちろんF1にステップアップしたいけど、今のところ新たな進展はない。ヘルムート・マルコは2日間のテストで僕に指示を与えてくれた。それだけだ」
「僕は待機をしているところだけど、自分は準備ができていると感じている。ワールドシリーズでいいシーズンを過ごし、2日間にわたっていいテストをした。僕としてはできることはすべてやった。あとはヘルムート次第だ。彼が2011年に向けて僕のためのシートを見つけてくれることを期待しているし、それを待つしかない」
マルコは自分のパフォーマンスに満足してくれたようだと、リチャルドは言う。
「彼の基準においては、かなり満足してくれたみたいだよ。彼は『セバスチャンやマーク(・ウエーバー)より速かったなんてすごいな!』なんてことは言わず、『よくやった』と言っただけだったけどね」
「レースの週末とテストを通してたくさんのマシンが走りこんだから、(グランプリ期間中よりも)タイムが出やすいコースコンディションになっていたことを彼はもちろん分かっている。でも、彼は感情をはっきり出すタイプじゃないけれど、かなり満足してくれたと思う」
もしチャンピオンチームのレッドブルで走ることになっても、その準備はできているかと聞かれたリチャルドは、問題ないと答えた。
「間違いなくとてつもないチャレンジになるね。でもレッドブルはできる限りの準備を整えてくれるから、問題はないはずだよ」