ルノーとINGルノーF1チームは13日、FIAが2010年のF1で“2クラス制”を導入した場合、ルノーグループとして来季のF1へのエントリーを“考え直す”とする声明を発表した。
声明は以下の通り。
「ルノーは、FOTAのメンバーたちとともに慎重に協議した2009年から2012年にかけてのコスト削減案をFIAがチームとの相談無しに、完全に無視している現状に大いに不満を抱いている。FOTAの設定した目標とFIAの設定した目標のどちらがコストが削減されるにしろ、ルノーはすべてのチームの同意を得てこれらの案が導入されるべきであると強く考えている」
「ルノーはまた、コストと収益のバランスを保つため、FIA、FOM、FOTAの三者が協議し、このスポーツのための良好なバランスを得ることが良いと考えている。また、すべてのF1世界選手権の参加者が同じレギュレーションにより参加しなければならないと思っている」
また声明の中で、INGルノーF1チームのバーナード・レイ代表は「ルノーは、F1が世界のモータースポーツの頂点であり、技術の優秀さをアピールする最高のステージであると常に考えてきた。我々はF1での活動に専念してきているが、ふたつのルールがあるような選手権で争うことはできないし、もしそのようなルールが実行に移されるのならば、我々は来季のF1から撤退せざるを得ない」
マネージングディレクターのフラビオ・ブリアトーレも同様に意見を続けている。
「我々の目的は、F1というプレステージブランドの価値を市場で高く保ったままコストを下げることだ。我々はその目的を規則面と商業面から成し遂げたいと考えている。そしてさらに、FIAからの一方的な統治を受け入れる訳にはいかない。2009年4月29日のワールド・カウンシルで為された決定が覆らない限り、ルノーは2009年を最後にF1から撤退するほかない」
