スーパーフォーミュラのエンジンメーカー/ルーキードライバーテストに参加した関口雄飛、リッチー・スタナウェイ、ニック・キャシディ、ジャズマン・ジャファー、ステファノ・コレッティが、テスト初日の感想や印象を語った。
●関口雄飛(LENOVO TEAM IMPUL):15年スーパーGT500クラス参戦
午前:7番手/午後:トップタイム
「午前は、走り始めは2秒くらい差があったのを最後は1秒差まで縮めることができました。ただ、ダウンフォースのあるクルマに久々に乗り、慣れていないことでセクター1では自分で限界を作っている部分もあった。明日はドライになると思うので、いかに壁を超えられるのかというところですね」
「午後は、コンディションが良かったのでトップタイムを出すことができました。その時も何台かスリックタイヤを投入していましたが、他車と比較しても速かったですし、雨が降ってきてからもペース的にトップ3には入っていたと思います。一番の目標となるJP選手と基本的には同じセットで走っているのですが、そんな中でも雨では安定してコンマ4〜5秒速かったです。雨は得意なので、自分の実力を出すことができたと思っています」
●リッチー・スタナウェイ(TEAM無限):15年GP2/WEC(LM-GTE Pro)参戦
午前:18番手/午後:5番手
「スーパーフォーミュラで走るのは初めてだけど、有名な鈴鹿を走ることができて光栄だよ。僕はGP2に参戦していて、(SFも)似たような感覚ではないかと想像していたのだけど、走ってみるととても大きなステップアップだったよ。GP2と比較すると、コーナリングはパフォーマンスが全然違った。空力とタイヤパフォーマンスもかなり違うという印象を受けたね。ヨコハマのタイヤパフォーマンスは、安定していて、しっかりとしていると感じた。空力はクルマのパワーをしっかりと感じることができた」
●ニック・キャシディ(KONDO RACING)15年全日本F3チャンピオン
午前:16番手/午後:17番手
「初めてのスーパーフォーミュラの初日は本当に楽しかった、実際に乗ってみると、今までのF3とまったく違うクルマで、大きなステップアップだと感じたよ。不安な部分はあったけど、チームメイトのジェームス(ロシター)は経験豊富だから、たくさんのアドバイスをもらい、勉強をしながら今日一日を過ごした。ドライの中ではいい走りができたし、午後の雨の中もとても勉強になった。パワーとダウンフォースにびっくりしたね。知ってはいたけど、運転してみるとそれを肌で感じた。カーボンブレーキも初めてだった。これからも勉強していかなくてはならないね」
●ジャズマン・ジャファー(DOCOMO TEAM DANDELION RACING):15年フォーミュラ・ルノー3.5参戦
午前:15番手/午後:出走せず
「グリップやダウンフォースの高さにびっくりしている。とても楽しめた。ヨコハマタイヤは初めてだったから、これまでと違う感覚を味わえた。フォーミュラ・ニッポンは、昔からセパンでテストしていたのを見ていたし、有名な選手を見て子どもの頃から憧れていたんだ。こうしてチャンスが訪れて、これを逃したくないと思ったし、とてもうれしいね」
●ステファノ・コレッティ(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)15年インディカー・シリーズ参戦
午前:出走せず/午後:11番手
「ジャズマンとクルマをシェアをしているのだけど、僕のスティントは雨だった。その中でも、クルマ自体はハイスピードコーナーでの感覚がとても素晴らしいし、明日もとても楽しみだ。明日はいい天気のドライの中で走りたいと思っている。チームが素晴らしいクルマを用意してくれて感謝しているよ。15年くらい前からフォーミュラ・ニッポンのことは知っていたし、スーパーフォーミュラに変わっても僕にとっては憧れのチャンピオンシップだった。いつかここで走りたいと思っているし、来年に向けての大きな選択肢だと思っている」