トヨタ自動車は30日、お台場のMEGA WEBで2014年のトヨタ・モータースポーツ活動発表会を開催し、今季のスーパーGT500クラスのチーム陣容、ドライバーラインナップを発表した。
今季はDTMドイツツーリングカー選手権と車両規則が統一され、全車が新規定車両での参戦となるスーパーGT500クラス。昨年はZENT CERUMO SC430をドライブした立川祐路/平手晃平組がチャンピオンを獲得したレクサスは、デトロイトショーで公開されたクーペ、レクサスRC-Fをベース車両として新車を開発。『LEXUS Racing』としてタイトル防衛に臨むことになる。
そんな2014年シーズンに向けて発表されたレクサス勢のドライバーラインナップは、そこまで大きな動きはなし。ディフェンディングチャンピオンのセルモは立川、平手が残留。ゼッケン1を着ける。また、ルマンも大嶋和也、国本雄資という若手コンビは継続。昨シーズン後半戦に一気に調子を上げてきたこともあり、今季の躍進が期待される。
また、36号車、37号車と今季も2台体制で臨むことになるトムスは、4人のドライバーは不変。36号車は中嶋一貴とジェームス・ロシター、37号車は伊藤大輔とアンドレア・カルダレッリというコンビとなった。
ドライバーが変更されたのは、まずは39号車のサード。すでに自身が明らかにしたとおり、脇阪寿一はチームを離脱。石浦宏明のチームメイトとして、イギリス人ドライバーのオリバー・ジャービスが起用されることになった。
ジャービスはイギリスF3を経て2007年に来日。トムスから全日本F3を戦った実績があり、石浦はその時のチームメイトでもあった。また、スーパーGTでは鈴鹿1000kmでトムスのリザーブドライバーとして登録もされている。
その後ジャービスはヨーロッパに戻り、A1グランプリやDTMに参戦。また、2010年から3回アウディのワークスドライバーとしてル・マン24時間を戦い、12年〜13年には2年連続で3位を獲得した。今季はひさびさに日本に活動の場を移すことになる。
一方、レーシングプロジェクトバンドウは参戦リストに名を連ねているものの、両ドライバーともに今回の発表ではTBNということになった。タイヤ銘柄も同様にTBNとなっている。
まったく新しい規定となった今季のスーパーGTで、レクサスは強力なドライバー陣を揃えることとなった。また、RC-Fの投入にともない、レクサスのスポーツイメージを向上させるためのさまざまな施策がとられるとのこと。
なお、今季RC-Fに搭載されるエンジン名は、スーパーフォーミュラ用エンジンの『RI4A』に対し、『RI4AG』となることが発表されている。