レッドブル・レーシングのチームプリンシパル、クリスチャン・ホーナーは、残り2戦の段階で、マーク・ウエーバーがランキング首位の座をフェラーリのフェルナンド・アロンソに譲ったにもかかわらず、チームはランキング4位のセバスチャン・ベッテルより2位のウエーバーを優先する姿勢はとらないと断言した。
韓国GP予選でベッテルとウエーバーが1-2を獲得、選手権でさらに優位に立つものと見られたが、決勝でふたりはまさかのリタイア、優勝したアロンソがランキングトップに立ち、ウエーバーは11ポイント差、ベッテルは25ポイント差を残り2戦で挽回しなければならなくなった。これまでふたりのドライバーを平等に扱い、互いに競わせるという姿勢を貫いてきたレッドブルだが、タイトル獲得のためにランキング上位のウエーバーを優先する決断を下すのではとの推測がなされていたものの、ホーナーは、まだベッテルにタイトルを諦めさせはしないと述べた。
「我々のところにはふたりの素晴らしいドライバーがいる。我々はレッドブルの確固たるスポーツの精神に従い、今後もふたりを平等にサポートしていく」と27日にホーナーは、チームの公式サイトにおいてコメントした。
「5人のドライバーが接戦で戦っている状況の中では、韓国で見たとおり、何が起こるか予想がつかない。(韓国の)残り10周の段階ではセバスチャンがランキング首位に躍り出ていたのに、その後、我々の不運によりアロンソがリーダーとなった。つまり、状況はあっという間に変わりうるということだ」
「最終的に選手権が終わりに近づく中で、数字が証明してくれるだろう。ふたりのドライバーはチームのためにベストの結果を出すべく、全力を尽くすものと私は確信している」