レッドブル・レーシングは、3日、プレスリリースを発行、ドライバーとチーム首脳陣がミーティングを行い、トルコGPでのクラッシュの一件を幕引きにしたことを明らかにした。
トルコGPでマーク・ウエーバーとセバスチャン・ベッテルが接触し、チームの1-2フィニッシュを失った後、ふたりの関係にしこりが残るのではないか、チームはベッテルを優先したのではないかなど、さまざまな推測が持ち上がった。3日、ウエーバー、ベッテル、チームプリンシパルのクリスチャン・ホーナー、テクニカルチーフのエイドリアン・ニューエイ、アクシデント後にあからさまにベッテルのみを擁護したコンサルタント、ヘルムート・マルコが、ミルトン・キーンズのファクトリーでミーティングを行った。
チームはその後、声明を発表、この問題には区切りをつけ、次のレースに集中すると述べた。リリースにはウエーバーとベッテルのおどけた写真が添えられている。
「ポジティブなミーティングとなり、トルコGP40周目に起きた一件に区切りをつけた。今はチームは来週のカナダGPに完全に集中している」と声明には記されている。
ベッテルは次のようなコメントを発表している。
「チームのおかげで僕らはとてもいいポジションにいたのに、あんなことが起こったのはチームにとってよくないことだった。レースのリードを失い、彼らに申し訳なく思う。マークと僕はレーサーであり、ふたりはレースをしている。僕らはプロだから、今後一緒に仕事をする上でそのやり方が変わったりはしない。僕らは素晴らしいチームであり、とても強い精神を持ち合わせている。カナダを楽しみにしているよ」
一方のウエーバーも、もう問題は解決済みであり、次のレースに集中すると述べている。
「チームのために残念に思う。僕らは優勝する素晴らしいチャンスを失ったのだ。F1はスポーツであり、こういったことは起こり得る。それでも起こってはならないことだった。ファクトリーの皆をはじめとするレッドブルの全員、関係者全員がどんな気持ちでいるか分かる。セブと僕はこのようなことが二度と起こらないようにし、今後もオープンに協力して仕事をしていく。問題ないよ。僕らはこの件については十分話し合った。もう解決した。前を向いていこう。僕はもう来週のカナダGPに気持ちを集中させているよ」