レッドブル・レーシングがイギリスGP予選前にマーク・ウエーバーのマシンから新しいフロントウイングを外してセバスチャン・ベッテル車に装着した問題に関し、チームプリンシプルのクリスチャン・ホーナーが弁明を行った。
土曜のプラクティスでベッテルのマシンにつけた新フロントウイングが破損した後、チームは予選に向けてウエーバー車の新フロントウイングを外してベッテルに与えた。ウエーバーはこれに怒り、予選後、決勝後にチームに対する憤りを繰り返し表している。
トルコGPでふたりがクラッシュした直後、チームはベッテルを擁護するような発言を行い、彼を優先しているとの批判を浴びた。今回の問題によって批判が再燃し、さらに高まっている中、ホーナーは、自身の行動について説明した。
「土曜の朝に問題が発生し、予選に向けて新スペックのフロントウイングがひとつしかなくなってしまった」とホーナー。
「これをエイドリアン(・ニューエイ)は使用したいと強く希望していた。ただし、こちらの方がいいからというわけではなく、新しい方向性が与えられ、それをチェックできるという意味でだ。したがって、そのフロントウイングをどちらのマシンにつけるかという難しい決断は私にゆだねられた」
「このような状況は理想的ではなく、そうそう起こることではない。だが、選手権ランキングとP3のパフォーマンス、そして金曜にフロントウイングを比較した際のフィードバックに基づき、セバスチャンに与えることにした」
ホーナーは、今やベッテルよりウエーバーの方がランキングが上位であるため、次戦に同じ状況になった場合にはウエーバーを優先すると示唆した。
「イギリスGPで優勝することができて最高だった。マークは今や(ベッテルより)ランキング上位に浮上した。したがって我々は次のレースでは今回とは違う行動をとるだろう」