レッドブル・レーシングは、3チームのディフューザーが合法と認められれば、同様のデュフューザーを採用することを決めている。
オーストラリアGPで、ブラウンGP BGP 001、トヨタTF109、ウイリアムズFW31のディフューザーに対し、レッドブル、フェラーリ、ルノーが抗議を行ったが、同GPのスチュワードはこれを合法と判断、これに対し上記3チームは控訴を行った。この控訴の決定は、4月14日に下される予定であり、決定によっては開幕2戦のリザルトが変更になる可能性がある。
問題のディフューザーはさらなるダウンフォースを生み、リヤのグリップが向上、1周あたり0.5秒ほどものアドバンテージにつながると言われている。
「数週間前、(問題のディフューザーをつけた)マシンが走っているのを初めて見た時、我々はこのコンセプトを検討し始めた」とRBRチームプリンシパル、クリスチャン・ホーナーはBBCスポーツに対してコメントしている。
「もし4月14日以降あのデザインが完全に合法であるとなれば、7チームがあの分野の開発に関して検討しなければならなくなる。我々は決定を受け入れるが、今後、完全なる明確さが示されることを望む」
「ラップタイムはさらに向上する。チームは冬の間マシン開発において非常に素晴らしい仕事をしてきたが、ディフューザー問題によって、以前には存在しなかった新たな開発の道が開ける。これまではフロントおよびリヤウイングでアドバンテージを稼ぐ方法を探してきたが、今後はディフューザーとフロア底面全体も視野に入れられるのだ」
「これは大幅なパフォーマンス向上につながる可能性がある。フロアはマシンにおいて最も重要な空力ツールだ。我々はブラウン勢から0.5秒遅かった。できるだけ早くそのギャップを埋めなければならない」
しかし、問題のディフューザーを使用していない7チームの中で、マシンをリデザインするのが最も困難とみられているのが、レッドブルである。エイドリアン・ニューエイが手がけたRB5は、全チーム中唯一プルロッド式リヤサスペンションを採用しており、この関係でマシンリヤ部のモディファイが難しいとされているのだ。
ホーナーは、「影響はマシンのリヤ半分にもおよぶ可能性があり、この経済的に楽でない時期に膨大なコストがかかりかねない」と認めながらも、時間はかかるかもしれないが、モディファイは可能であると確信している。
「セバスチャン(・ベッテル)は素晴らしいレースをした。ブラウンに最も近いマシンとなり、予選での速さを(レースでも)再度見せ付けた」とホーナーはロイターに対してコメントしている。
「現時点で我々はブラウンからコンマ4秒ほど遅いと思う。でもロングランではそれほど悪くなかった。我々がブラウン以外のトップだったが、ポイントは取れなかった」
「我々はまだまだ進化する。ディフューザー問題が完全に明確にされるのを待ち、(クリアになればその分野で)前進する余地はまだある。デザインチームは冬の間素晴らしい仕事をしてきた。このマシンは勝つポテンシャルを持ったマシンであると考えている」
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レッドブル、問題のディフューザーがOKなら自らも採用
