バーレーンF1合同テスト2日目の20日、セバスチャン・ベッテルがレッドブルRB10・ルノーのテストを行い、59周とようやくまとまった距離を走った。
ヘレステストではルノーのパワーユニットおよびパッケージングの問題を抱え、レッドブルは4日間の中で21周しか走行できなかった。
バーレーンテスト初日も14周の走行にとどまったベッテル。2日目にもオーバーヒートの懸念を抱え、マシンがピットに戻ってくる際に、スタッフが消火器を用意して待機するシーンが見られたものの、ベッテルは計59周とまずまずの周回数を走りこみ、1分40秒340で全体の7番手となった。
「遅れを取り戻しつつあるかどうか、判断するのは難しい」とベッテル。
「他のチームが何をしているのか分からないからね。でも僕らが今日、今年これまで走った周回数より多くのラップを走ったのは確かで、それは前進と言える」
「1周1周、学習している。だからこそ、時にはラップの質がベストでなかったとしても、できるだけ多くの周回を走ろうとしている。一番重要なのは走行することなんだ」
ベッテルはこの日初めて、プッシュした時のRB10の挙動を確かめることができたと述べた。
「今日、今までより多くの周回を重ねられたのは心強い。マシンのチェック、信頼性のチェックをする意味でいいことだ。まだやるべきことはたくさんあるけどね」
「それでも初めて感触をつかむことができてよかった。マシンのフィーリングは問題なかったよ。すべてがうまくまとまれば、もっと向上すると期待している」
「僕らは問題を把握している。それをすべて理解して解決しようとしているんだ。単純にそういうことだよ」
「明日がどうなるのか、来週がどうなるのかを予想するのは難しい。一歩一歩進んでいくしかない」