マーク・ウエーバーはレッドブル・レーシングと2012年の契約を結ぶ見込みだといわれているが、レッドブルのモータースポーツアドバイザーであるヘルムート・マルコは、ウエーバーは来季末で引退するだろうと発言した。
ハンガリーGP直前、マルコはオーストラリアのテレビ局に対して、ウエーバーは2012年末でおそらく引退するため、代わりの若手を探さなければならないと語ったとPitpassが伝えた。
レッドブル傘下の若手オーストラリア人ドライバーのダニエル・リカルドは、シーズン途中からHRTでF1に参戦している。彼は2012年にトロロッソ、2013年にはレッドブルで走るのではないかと推測されている。
オーストラリアのONE HDにリカルドの話をする中で、マルコは「もうひとりのオーストラリア人(ウエーバー)についてだが、彼はおそらく2012年に引退するだろう」と述べた。
「我々は、傘下の若手ドライバーたちの中から、マーク・ウエーバーの代わりを務められるドライバーを見つける必要がある」
しかしハンガリーGP直後、チームプリンシパルのクリスチャン・ホーナーは、マルコの発言を否定しようとした。
「彼がそんなことを言ったとは思わない。『そういう可能性もある』と言ったのだと思う」
「ヘルムートはリカルドのことに気をとられていたのだろう。それに物事は誤って伝わりがちだ。ダニエルは成長過程にある。彼はチャンスを得てF1にデビューし、非常に興味深い存在だが、まだキャリアをスタートしたばかりだ」
オーストラリアのMotorsport Newsは、ウエーバーは将来リカルドにシートを譲ることになっていると伝えた。同誌はイギリスGPの後、2012年に向けてリカルドはトロロッソのファクトリーですでにシート合わせを行っているとも報道していた。
しかしマルコは、リカルドがレッドブルのシートを得るには、現在のチームメイト、ビタントニオ・リウッツィに勝ち、成長しなければならないとも述べている。
ハンガリーでPitpassがウエーバーのマネジメント関係者にこの件について聞いたところ、マルコの発言は初耳だとして驚いていたということだ。