メルセデスのピレリタイヤテストに関する国際法廷審問を傍聴したレッドブル・レーシング代表クリスチャン・ホーナーは、メルセデスにふさわしいのは罰金ではなく競技上のペナルティであるとの考えを示した。
5月のピレリタイヤテストでメルセデスが今季型マシンを使用、それがレギュレーション違反に当たるとして、この件は国際法廷に委ねられた。20日、FIA、メルセデス、ピレリの出席の下、審問が行われた。
メルセデスは自身の潔白を主張、もし誤って規則違反を犯したのだとしても処罰は戒告か若手ドライバーテスト参加禁止という軽いものにとどめるべきであると述べている。
しかしホーナーは、戒告、若手テスト不参加、罰金といったペナルティは十分なものではないと述べたとSky Sports Onlineが報じた。
メルセデスに与えられるべきペナルティについて意見を求められたホーナーは次のようにコメントした。
「それは国際法廷が決めることなので、どういうペナルティがふさわしいと我々が発言する問題ではない。だが通常では、競技上の違反を犯した場合には、それにふさわしいのは競技上のペナルティだ」
「(若手テストへの参加禁止が)どの程度の制裁になるのか私には分からない。彼らはすでにレギュラードライバーでテストを行った。若手ドライバーテストへの参加が禁止になったところで、大した制裁にはならないと思う」
ホーナーは、罰金のみのペナルティも受け入れがたいと述べている。
「(処罰は)国際法廷が決めることだが、問題は、罰金のみであればそれはテストを行った費用になるということだ」とホーナー。
「今回の問題で一番重要なのは明確さだ。テストをすることが許されるのかどうかということだ。フェラーリもテストを行い、その際2011年型マシンを使用したのでそれは規則の範囲内だ。突き詰めれば、最も重要なのは透明性と明確性だ。問題のテストが行われたやり方は正しくはなかった」
「メルセデスに対して抗議を提出したのは、彼らはスポーティングレギュレーションに違反したと我々は考えたからだ」