レッドブルは、FIAからRB8のフロアに設けられた穴のデザインはレギュレーション違反であるとの裁定が下ったものの、それがカナダGPへの準備を進める上でハンディキャップになることはないと語った。
モナコGPの週末、フェラーリ、マクラーレン、メルセデスは、レッドブルのマシンのリヤホイール前のフロアに位置する穴のデザインがレギュレーションの範囲内であるかどうかについて疑問を呈した。彼らはその週末には正式な抗議を提出しないことを決めたが、先週これに関する話し合いが行われ、その後FIAは全チームに対し、レッドブルのフロアの穴のデザインは許可できないとの見解を通知した。
FIAのこの見解はカナダGPから適用され、セバスチャン・ベッテルによるバーレーンGP、マーク・ウエーバーによるモナコGPでの勝利が剥奪されることはないが、レッドブルはカナダ前に問題の箇所をモディファイせざるをえなくなった。
しかしレッドブルのモータースポーツコンサルタントを務めるヘルムート・マルコは、今回のFIAの決定はチームにそれほど大きな影響を及ぼさないと語った。
「いずれにしても我々はモントリオールではあのフロアを使うつもりはなかった」とマルコは述べている。
「フロアの異なる型、つまりフラットなバージョンを用意していた。だからカナダ用のマシンをモディファイする必要はないのだ」
「この決定によってレースへの準備が妨げられることはない」
マルコは、今回のFIAの決定は、レッドブルだけに向けたものではないと述べている。
「これはRBRだけでなく、他のチームにも関係することだ」
レッドブルは、問題のフロアをバーレーン、スペイン、モナコで使用し、そのうち2勝を挙げた。同チームは現在コンストラクターズ選手権で首位、ドライバーズ選手権ではベッテルとウエーバーが同点の2位につけている。