レッドブルのモータースポーツアドバイザー、ヘルムート・マルコが、2017年のパワーユニットに関してはまだ決定しておらず、ルノーを引き続き使用する可能性もあると語った。
ルノーは3日、ロータスF1チームを買収して来年からF1にワークス参戦することを発表。その翌日、レッドブルはルノーとの新たな契約により同社のパワーユニットをタグ・ホイヤーの名称で使用して2016年を戦うことを明らかにした。
レッドブルが所有するメディアSpeedweekにおいてマルコは、ルノーとの契約は来年1年だが、2016年のパフォーマンス次第では契約延長を検討すると述べた。
ルノーとの新契約の期間を聞かれたマルコは「1年だ。2017年以降の代わりのエンジンを探し続けていく。2016年にルノーが順調に開発を進めるなら、契約延長を考えることもできる」と答えた。
ルノーから提供されるパワーユニットはワークスチームで使用するものと同じレベルのものであるとマルコは述べており、マリオ・イリエンとイルモアがルノーの開発に協力することへの期待も示している。
パワーユニット決定が遅れたことが来季準備に響くのではないかとの懸念もあるが、マルコは最初のプレシーズンテストから参加することを目指していると語った。
「2カ月の遅れに対応しなければならないが、なんとかしよう。(2月22日にスタートする)バルセロナテストに参加するつもりだ」
2016年はパフォーマンス向上が見られそうかと聞かれたマルコは、現段階では期待を抱いていると答えた。
「ルノーから提示されたコンセプトには期待が持てそうだ。理論の上で約束されたことが実行され、実践される必要がある。問題はどれだけの期間でそれが成し遂げられるかということだ」
マルコは、レッドブル傘下の2チームにドライバーラインナップの変更はなく、「ダニエル・リカルドとダニール・クビアトがレッドブル・レーシングで、マックス・フェルスタッペンとカルロス・サインツがトロロッソで走る」と認めた。トロロッソは来季は2015年仕様のフェラーリパワーユニットを搭載することが決定している。