バーレーンF1合同テスト初日の19日、セバスチャン・ベッテルがレッドブルRB10・ルノーのテストを行った。
ヘレステストではルノーのパワーユニットおよびパッケージングの問題を抱え、レッドブルは4日間の中で21周しか走行できなかった。
バーレーンテストに向けて問題解決に集中してきたレッドブルだが、初日、ベッテルは14周の走行にとどまり、1分40秒224で全体の5番手と低調なスタートとなった。
走行開始が大幅に遅れ、午後になってようやくコースに出たベッテルは、オーバーヒートが原因とみられるリヤブレーキのトラブルによってスピン、赤旗の原因を作っている。
レースエンジニアリング・コーディネーターのアンディ・ダメラムは、この日発生したトラブルは、ヘレスの時とは異なる問題であると述べている。
「表面に表れてはいないかもしれないが、ヘレス以来大きな進歩を果たした」
「数周走れたのはよかったが、メカニカルトラブルに見舞われ、走行を終えることになった。今回の問題はヘレスで発生した問題とは関係のないものだ」
ベッテルは、望んでいた状況ではないが、開幕までにまだ時間はあり、問題は解決できるはずだと語った。
「(ヘレス以来)問題を解決してきた。温度の問題に見舞われたが、今日は数周走れたので、それは解決できたようだ」とベッテル。
「ひとつの問題を解決すると他の問題が出てくるというのは、よくあることだ。信頼性、温度など、マシン全般に関してレッドブル・レーシングにはやるべきことがあるし、ルノー側にもやるべきことがある」
「両者を分けて考えるべきではない。僕らはひとつのチームであり、共に成功を収めてきたのだ」
「望んでいたようなスタートは切れなかったが、まだ時間はある。クレバーなスタッフたちが対処しているので、問題を解決できると願っている」
満足に走行していないため、マシンのパフォーマンスを評価することはできないが、第一印象は悪くないと、ベッテルは述べている。
「自分たちの位置を判断するのはかなり難しい。まだあまり走っていないからね」
「最初に得た直観はまずまずだった。でもマシンを判断し、信頼性、パフォーマンスについて判断を下すには、走る必要がある」
「すべてスムーズに運んでいるわけでなく、数周しか走っていない段階では、感触を得るのは難しい」
「最初にこれほど多くの問題に見舞われると予想していなかった。でもこれが現状であり、全員ができるだけ早く解決策を見つけるために、全力を尽くして必死に取り組んでいることは分かっている」