アブダビGPでセバスチャン・ベッテルのピットストップ中にマシンのノーズが柔軟に曲がっているシーンが放送され、合法性を疑う声が出ていたが、これは違法ではないとFIAが述べた。
ベッテルがノーズ交換のためにピットインし、メカニックがノーズを外した際に、ノーズの先が曲がったように見えた。この映像を見た人々の中でこのノーズは“ラバーノーズ”とも呼ばれ、合法性に疑問の声も上がっていた。
しかしLa Gazzetta dello Sportは、FIAはこれを合法とみなしていると伝えた。FIAは、この部分はマシンの構造物ではなく、マシンの剛性テストの対象にはならないと述べたということだ。
「他車のサイドに接触した際に重大な結果を引き起こすことを避けるため、ノーズには柔軟さが求められる」とFIAが述べたとLa Gazzetta dello Sportは伝えている。
一方、motorsport.comによると、Auto Motor und Sportは、ノーズ先端は少し柔らかめに作られるものであるが、ピットストップ時のベッテルのノーズはクラッシュで負ったダメージにより通常より弱くなっていたのではないかと述べている。
一方でAutosprintは、ある程度のノーズの柔軟さは許容範囲内であるとの専門家の意見を伝えた上で、次のように述べている。
「レッドブルが一歩踏み込んだ解釈をしている可能性はあり、おそらくその可能性が高い。フロントウイングを支える構造が変形する性質を持っていることで、(ウイングを)路面に近づけることができる」
「ライバルチームもそう確信している」