レッドブル・レーシングは、2016年型マシンRB12・タグホイヤーをプレシーズンテストがスタートする22日に初披露した。チームプリンシパルのクリスチャン・ホーナーは、昨年パワーユニットがなかなか確定しなかったことが開発作業に影響したものの、いい解決策を見出し、遅れを取り戻したと語った。チームは今年は何度か勝利を獲得することを目指す。

 レッドブルは17日に2016年のマシンカラーリングを発表したが、新車そのものは持ち込んでおらず、22日、テスト開始直前に今季型RB12を初めて披露した。

 昨年ルノーのパフォーマンスに不満を持ったレッドブルはパワーユニットの変更を考えたが、メルセデス、フェラーリ、ホンダのいずれとも交渉がまとまらず、結局ルノーと新たな条件で契約を結び直し、タグ・ホイヤーブランドでこれを使用することを決めた。その発表が行われたのは昨年12月4日であり、パワーユニット決定の遅れが新車開発に影響したとホーナーは認めている。

 他チームは2月上旬までに全クラッシュテストに合格したことを明かしていたが、レッドブルは開発時間を最大限にとることを決め、クラッシュテストをすべて終えたのはカラーリング発表会の1時間前だったということだ。

 しかしすでに遅れは取り戻し、今季は昨年より上位に浮上することを目指しているとホーナーは言う。2010年から4年連続でダブルタイトルを獲得してきたレッドブルだが、2015年は1勝もできずコンストラクターズ選手権4位に沈んだ。

「PU決定の遅れというハンデを乗り越えた」とホーナー。

「もちろん去年エンジン決定が遅れたために困難に直面することになった。だが時間切れになることなく解決法を見つけ、冬の間、チーム全体が挽回目指して懸命に作業に取り組んだ」

「2015年後半には大きな進歩を成し遂げており、それを足掛かりにさらに向上していきたいと考えている。勢いを保って今季序盤戦に挑みたい」

「今シーズンの望みは、去年の位置から確実に前進することだ。懸命に努力し、マシンをうまく開発していきたい。そしてパワーユニットのパフォーマンス向上も得て、直近のライバルたちに近づくことを目指す」

 チーフエンジニアのポール・モナハンは今は万全の態勢で開幕戦で戦えるよう集中していると語った。
「(開幕戦)オーストラリアにできるだけいい状態で臨めるよう、集中して作業に当たらなければならない。しっかり準備を整えて、1戦1戦でマシンの力を最大限に引き出し、表彰台争いができる位置、あるいは周囲で何かが起こったときにはチャンスをつかめる位置に立てるようしたい」

 チーフエンジニアリングオフィサーのロブ・マーシャルは、表彰台だけでなく今年は優勝を獲得したいと述べている。

「RB12は大きな進歩を実現したと楽観視している。だが風洞やCFDの数値からは自分たちの状況しか分からない。ライバルたちのデータが分からない限り、自分たちの位置は予測できないのだ」

「自分たちが正しい方向に進んでいることには満足しているが、メルボルンを迎えてみなければ、実際の位置は分からない」

「このマシンで何勝かできることを願っている。昨年の状況を考えると、こういった期待はとっぴに聞こえるかもしれない。去年は序盤に苦労したからね。だが今年はパワーの面でも多少向上し、他と対等に戦える状況になることを期待しているんだ」

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