2014年に初開催を予定しているロシアGPだが、FIAに対する開催申請が期限までに行われなかったことがわかった。
先週、ソチのサーキット建設は順調に進んでいるとプロモーターが発言しており、開催日は10月19日であることが明らかになった。しかしロシア自動車連盟(RAF)とプロモーターの間に問題が発生しており、その関係で申請が行われなかった。
今週火曜のRAFの発表によると、来年F1を開催するための正式な申請をFIAに対して行う期限は7月31日だったという。しかしRAFは、ソチのプロモーターとの間に問題が生じていたため、必要な書類を提出しなかったということだ。
来年ロシアGPを開催するには、RAFは“不可抗力”により期限までに提出できなかったと証明するしか道はない。
RAFの声明には以下のように記されている。
「2014年F1カレンダーに関しFIAに対して行うロシアGPの申請書は、適切な時期に提出されなかった。それは(プロモーターである)JSCオメガが必要な条件を満たしていないからである」
「すなわち、ロシアGPオーガナイザーとの契約を結んでおらず、申請提出のための契約を結んでおらず、FIA F1カレンダーに組み込まれるための料金の支払いをしていない」
「RAFは、プロモーターがすべての必要な手続きを完了した後に速やかに、FIAが許可できる条件である、不可抗力の事態として、ロシアGPをFIAカレンダーに組み込むために動く用意がある」
RAFはFIAインスティチュートと協力し、安全面にかかわるスタッフの訓練のため独自のプロジェクトを立ち上げた。これに関してRAFはロシアGPのプロモーターに金銭的な協力を求めており、これが両者の論争の原因のひとつになっている。
他にはロシアGPの知的財産権や契約期間に関して、両者間で合意がなされていないといわれている。