メルセデスにパディ・ロウが加入したことに伴いロス・ブラウンがフェラーリに復帰するのではないかとのうわさを、ブラウン自身が否定した。
マクラーレンの元テクニカルディレクターであるロウは、6月上旬にメルセデスに技術担当エグゼクティブディレクターとして移籍した。ロウは将来、現在チームプリンシパルを務めるブラウンの後任になるものとみられている。
ブラウンはフェラーリでテクニカルディレクターとしてミハエル・シューマッハーのタイトル5連覇を支えた経験を持ち、現在苦戦が続くフェラーリがブラウンを再び迎え入れるのではないかとの推測が一部でなされていた。
しかしこれをブラウンが否定したとCrash.netが伝えた。
「復帰の可能性についてフェラーリと話したことはない」とブラウン。
「マラネロで私はたくさんの素晴らしい瞬間を経験したし、イタリアも大好きだ。だが今、私はメルセデスに満足している」
「我々は今素晴らしい仕事をしている。パディ・ロウが加入したが、状況は変わらない。チーム内でのそれぞれの役割は異なっている」
「レースにおける成功の秘訣のひとつは安定性だ。我々(メルセデス)は、18カ月ほど前に始めた仕事が実を結び、再び競争力を発揮できるようになった」
先月、メルセデスのモータースポーツ部門のボスであるトト・ウォルフは、ブラウンがチームのボスであり、ロウへの移行に関してはブラウン自身に決定を委ねていると語っている。